引用:かゆうま1巻より
[かゆうま 感想]可愛らしい女の子パイロットが巨大ロボで怪物を倒すSFコメディ[漫画]
あらすじ
嵬獣という巨大な怪物が周期的に出現する世界。その周期に当たってしまった上、自らをスーパーヒーロー様と名乗る小動物の様な生物によって御神体と呼ばれる巨大ロボットのパイロット、祈り子として選ばれた女子中学生の黄瀬 実乃莉。
一見シリアスにも思える状況だけど、周囲の人物とのやり取りのせいでその嵬獣との戦闘もどこかほのぼのした内容に。
はたして彼女たちはこのシュレディンガーの宴と呼ばれる状況を打破し平和を取り戻すことが出来るのか。
といった内容の巨大ロボットバトルコメディ。
作品、作者情報
全4巻。モーニング・ツーにて連載されていた。モーニング公式サイトにて第1話の無料試し読みも可能。
作者は「坂木原レム」という方で過去に「リスタート! ~34歳ゲームディレクターのつよくてニューゲーム~」、「ペンタブと戦車」等を連載していた。
ここが良かった!
1.可愛い女の子と巨大ロボの組み合わせ
まず個人的に凄く刺さったのは可愛い女の子と巨大ロボットっていう組み合わせだったな。近年はロボット作品の数も需要も減ってきているから久々にこういう作品が出てきてテンション上がった。
内容としても実乃莉のポンコツ具合といいその他の登場人物の真面目な行動なのにふざけてしまっているやり取りを含めコメディ路線ではありつつも、御神体と呼ばれるロボットもしっかりとカッコイイし、嵬獣と呼ばれる敵の怪物もパロディっぽくはあるもののキチンと驚異としてデザインされている所も良い。
ちなみに御神体は神主をモチーフにしているらしく言われてみれば確かにそれっぽい見た目。
意外と和装とロボットって相性良いのかもしれない。
地味に御神体の放つ必殺技がカッコイイのも好き。
技名は祈り子である実乃莉が微妙にアホの子のせいでダサいけど。
そのギャップが面白いんだけどね。
高校推薦ゲット斬りとか父さんだけ犬飼ってずるい突きとかただただその時の自分の感情を叫んで技名みたいにしているのには笑う。
引用:かゆうま1巻より
可愛さだけじゃないカッコイイ戦闘シーンも
1巻の段階だと危険な嵬獣との戦闘の最中も高校進学への内申点の事とペットを飼っていいかどうかの事しか気にしていないという能天気具合。
彼女のこのマイペースさが作品を明るい方向に持って行っているんだろうな。
おかげでほのぼのと読めるのは良い感じ。
とかくこういうロボット作品はシリアスになりがちだけどほのぼのとしたコメディテイストな内容なのも意外と斬新で面白いし読み易かったな。
2.登場人物の和むやり取りも丁度良い
基本路線がコメディなので登場人物たちのやりとりもほのぼのとして微笑ましい。主人公の実乃莉はポンコツな女子中学生という雰囲気が前面に出ていて可愛らしいし、周囲の防災課の面々も個性が強くて全員のやり取りが見ていて飽きない。
実乃莉を御神体の祈り子として選んだ謎多き存在であるゴエ太も、その存在の謎さからは想像しづらい様なコミカルな言動を見せたりするのも笑える。
あと単純に見た目の猫だか狐だかの緩い小動物感が可愛い。
最初こそクールお姉さんの雰囲気だった桜田さんが嵬獣相手の仕事となると人が変わった様にハイになるのとかはフフッてなったし、娘が好き過ぎる黄瀬父のぶっ飛んだ言動とかも面白い。
あとはやたら古いネットスラングを使う前世代のパイロット直哉とか。
希ガスとか半年ROMれみたいなのって最早死語なのか・・・。
これが普通に全部分かってしまう自分に少し切なさを感じたり。
引用:かゆうま1巻より
状況に反して登場人物たちの言動がコミカル
3.雰囲気に反して濃いSFな世界観設定
ここまででも書いてきた様に基本的にはコメディ路線ではあるしほのぼのとした内容が軸に物語は展開される。でも、所々にゴエ太の意味深な発言や世界観設定的に濃い目のSFの様な設定が見え隠れするところも中々に面白い。
1巻ラストの展開は中々に衝撃的だったし。
最早コメディなのかシリアスなのか分からなくなってきてしまうレベル。
中でも個人的に気になっている部分はこの嵬獣の襲撃がシュレディンガーの宴と呼ばれている点。
そしてゴエ太が言う並行世界発言やギャグ時空の方が強いみたいな意味深な発言は今後の物語展開の大きな核心に迫りそう内容で興味深かったな。
そもそもシュレディンガーの宴という現状に対する名称とゴエ太が時々言う平行世界の話、ギャグ時空の方が強いみたいな発言はかなり物語の核心に迫りそうな発言で今後の展開が気になる。
引用:かゆうま1巻より
謎多きゴエ太が所々で意味深な事を匂わせる
発言は他の人にはニャーとしか聞こえず祈り子である実乃莉にしか何を言っているか分からない。
しかも時々男子中学生の様な姿に認識される事もあったりとかなり謎が多い。
一応1巻の段階で少しだけ明かされる謎もあるけど、まだまだ気になる部分だらけ。
全体的にほのぼのロボットバトルコメディかと思いきやしっかりとバックボーンの設定や内容も作り込まれているところは続きが早く読みたくなって非常に面白かったな。
総評
シンプルに可愛らしい女の子と巨大ロボットという要素が個人的に刺さったね。しかもこういう作品にありがちなシリアスで重い展開が軸ではなくあくまでコメディ路線というのもある意味斬新で読み易かった。
実乃莉の空気の読めないマイペース具合も嵬獣相手だとおかしくなる桜田さんもまだまだ見ていたい存在。
全体的に登場人物同士のほのぼのとした会話とかやり取りはストレスなく微笑ましく読むことが出来たし、その上でSF作品としての世界観の謎もしっかりと用意されていて非常に丁度いいバランスの作品だと思ったな。
まだまだ謎は多く残されているし、ここからもしかしたらハードでシリアスな展開になってしまうかもしれないけど、個人的にはこの空気感に斬新さを覚えたのでこの路線を崩さずに最後まで駆け抜けて欲しいとは思ったかな。
あと、正直言うとタイトルに惹かれたというのはある。
たまたま読んでいて漫画の単行本に広告が挟まっていて、かゆうまっていうタイトルを見たときは割と衝撃が走った。
僕自身バイオシリーズがメチャクチャ好きだし。
ちなみに作品名的には、かわいいJCと、ゆかいななかまが、うまいこと街を守る!の略らしい。
決して痒くて美味いわけでは無いらしい。
そんな、可愛らしい女の子パイロットが巨大ロボで怪物を倒すSFコメディ。
気になった方はぜひ読んでみてほしい。
-
[メカニカルバディユニバース1.0 感想]魅力的なバディ達が織り成すSFアクション[漫画]大きな戦争によって荒廃した世界。 元戦闘アンドロイドのブラウはかつて戦場で拾い育ててきた息子のレイニーと共に戦闘依頼をこなす日々を送っていた。 その最中で彼らは、街で悪者と戦う正義の狙撃手ホークアイズ、クールお嬢様のコーディリア、バンシー部隊の生き残りの老兵など様々な人物と出会い成長していく。 そうして絆を深めていく彼らの元に「かいい」と呼ばれる不気味な存在の魔の手が迫って来る。 果たして彼らの運命や如何に。 といった感じのハートフルSFアクション。 -
[J⇔M ジェイエム 感想]伝説の殺し屋オッサンと女子小学生が入れ替わるコメディ[漫画]伝説の殺し屋Jはいつもの仕事終わり、自宅マンションの階段に座り込む小学生女子を見かける。 特に気にも留めず家でくつろいでいたJだったが、買い忘れのものを買いにコンビニへ出かける際にその少女につまづき階段から落ちそうになる。 間一髪のところで落下を回避したJだったが上から転がり落ちてきた少女がぶつかり体が入れ替わってしまう。 何もかもが違う二人は、互いの体でどのように暮らしていくのか。 といった導入の入れ替わりコメディ漫画。 -
[エリオと電気人形 感想]スチームパンクな世界を旅する二人の少女と人々との交流[漫画]文明が発達したことで起こったAIと人間の100年に渡る戦争。 人々が電気を手放すことでこの戦いは終結を迎えた。 そんな世界で、人々に忌み嫌われる旧文明の遺物である電気人形のアンジュと人里離れた場所で暮らす体内で電気を生成出来る女の子のエリオ。 ある日、エリオは人間というものを知るため、アンジュとともに世界を旅することを決意するが・・・。 といった導入のスチームパンクヒューマンドラマ。 -
[鎮護庁祓竜局誓約課 感想]自然が具現化したような存在と共に生きていく人々[漫画]数世紀前、突如として現れた自然現象を具現化したかの様な存在「竜」によって人々は住処を追われつつあった。 そんな中、鎮護庁祓竜局誓約課に所属する本居 斎、真淵 草乃の二人は相棒の犬の様な小型の竜ハチと共に全国の竜に関連する問題を解決するべく各地を飛び回っていた。 竜との様々な接し方を選ぶ人々たちの行く末とは・・・。 といった導入のSFファンタジー。 -
[ELDEN RING 黄金樹への道 感想]ダークな世界観とのギャップが凄まじいギャグ[漫画]狭間の地リムグレイブにたどり着いた褪せ人の褪夫。 記憶を失い右も左も分からないままメリナやヴァレーに黄金樹を目指す様に言われ、仕方なく旅に出る褪夫。 しかし、その道中には行く手を阻む強敵と原作よりも個性的になった登場人物が大量にいて・・・。 といった導入のELDEN RINGスピンオフのファンタジーギャグ漫画。