[ねずみロワイアル 感想]突如始まる殺し合いと各々のバックボーンに引き込まれる[漫画]
ねずみロワイアル1巻の表紙

引用:ねずみロワイアル1巻より

[ねずみロワイアル 感想]突如始まる殺し合いと各々のバックボーンに引き込まれる[漫画]

記事内の作品おすすめポイント要約

  • 可愛らしいネズミたちによるハードな殺し合い展開に惹き込まれる

  • 段々と浮き彫りになっていく個々人の心の闇と言動の狂気

  • 世界観や設定にも謎が散りばめられていて読み解き、考察する面白さもある

こんな人におすすめ!

  • 可愛さとダークなシリアスさのギャップを求めている人

  • 心の闇や心理描写などの感情を揺さぶられる展開が好きな人

  • 散りばめられた謎や情報を考察していくのが得意な人

あらすじ

人のように二足歩行し言葉を喋るネズミ達が当たり前に暮らす世界。

そこで修学旅行としてとある島を訪れる事になった主人公の西部たち。
しかし何故か突如として先生により生徒同士の殺し合いが宣言されてしまう。

半信半疑のまま島に隠された武器を探す一同。

探索中に偶然、強力な武器である銃を拾った西部。
その装備を狙い近づいてくるクラスメイト達。

学校では平穏に過ごしていたかのように見えた各々がその裏で抱えていた内面の闇を目の当たりにすることになる。

そして運営サイドによるルール追加等も伴い次第に殺し合いは激化。

はたしてこの殺し合いの意図とは何なのか、生き残った先に何が待ち受けているのか。

といった導入のファンタジー系バトルロワイアル。

作品、作者情報

2025年10月20日現在、既刊3巻。ヤンマガWebにて連載中。

ヤンマガWeb公式サイトにて現在最新話の手前まで無料試し読みすることが可能。

作者は「佐々木順一郎」という方で過去に「ムムリン」の漫画担当や「オオカミの子」を連載していた。

ここが良かった!

1.見た目に反してハードな殺し合い展開

まず、面白かったのはデフォルメされた人間の様なねずみという可愛らしい見た目とは裏腹なシリアスでハードな内容というギャップ感だったな。

内容的には1巻の段階だと割とシンプルなバトルロワイアルって感じ。

突如として先生によって殺し合いを宣言され、敷地内にある家屋の中からランダムに配置されている武器を手に入れ、戸惑いながらも殺し合う。

といった流れがメイン。

手に入る武器にも善し悪しが明確に存在し、西部の手に入れた明らかに強い銃の様なものもあればシンプルなナイフの様なもの、他にも手榴弾など、1巻の段階では個人で携行出来るような様々な武器が配置されているのが読み取れる。

今後他にもどんな武器が登場するのかは気になるところ。

作者のあとがきを読む限りでは武器に疎い生徒たちがギリギリ扱えるラインの武器が配備されている事を考えるとあまり大仰な兵器とかはなさそうだけどどうなるんだろうか。

他にもおよそ一か月近い期限の中で5人まで殺し合いの中で人数を絞るという事や、最低でも一日一人は死者が出ないといけない事など様々なルールが設けられていく。
ホクロに銃の撃ち方を教わろうとする西部

引用:ねずみロワイアル1巻より

最初は及び腰だった西部にも徐々に変化が

全体的にこの辺りの設定の基本軸は昔流行った某映画に近い感じ。

流石にここまで似通っていると意図的なものを感じるので何か仕掛けがありそうなのも興味深いんだよね。

そんな様々なルールの中で偶然強い武器を手に入れてしまった事で西部が触れる羽目になるクラスメイトたちの暗部。

親し気に近づいてくるクラスメイトたちではあるけど、突如として豹変する場面も多くメチャクチャ緊張感が高い。

特に冒頭の彼女とか1巻中盤辺りの彼らとかはとてもじゃないけど普通に日常を暮らしていたとは思えない程に他者を平気で犠牲にしようとする様はかなり衝撃的だったな。

そんな彼らに戸惑い、争いあう中で更に掘り下げられていく各々の心の闇やバックボーン。 これで更にグッとキャラクターや世界観に引き込まれたな。

このままシンプルなバトルロワイアルとして物語が進んでいくのか、何か仕掛けが用意されているのかは1巻の段階では未知数だけどその辺を含めて今後の展開はかなり気になるところだね。

2.徐々に垣間見える各々の心の闇

バトルロワイアルがベースな本作だけど、個人的に大きな魅力を感じたのは登場キャラクター各々の抱えた心の闇やバックボーンが紐解かれていく部分だったな。

まず、物語の導入があまりにも急転直下なためそれぞれのキャラクターのバックボーンなんかは一切語られていない。

一応修学旅行という状況ではあるらしいけど、1巻の1ページ目の段階でいきなり殺し合いを言い渡されるため導入としてはメチャクチャ唐突。

それぞれのバックボーンや人間性が分からないまま、実際に命のやり取りをしていく過程で徐々に回想なんかの形で各々の過去やバックボーンが明らかになって行く。

何故そんな性格になり、こんな言動をするのかという人物像が鮮明になっていく中で、どこか同情してしまう側面もあったり、胸が痛んだり切ない瞬間も多い。

1巻の段階だとリボンちゃんの過去はちょっと切ない。
もちろんそれでやったことが許される訳では無いけども。
友達に裏切られた過去の出来事を回想するリボンちゃん

引用:ねずみロワイアル1巻より

各々の抱える心の闇はどこか切ない事も多い

あとはトロ子とブルーのエピソードも切なかったな。

全てのキャラにこういったバックボーンが明かされる要素があるのかは謎だけどこのキャラクターたちの掘り下げ、とりわけ闇が明かされていく部分にはグッと引き込まれたし、魅力を感じたんだよね。

そして、今のところ登場キャラクターたちの殆どが強い闇を抱えているという事を考えると主人公の西部や何故か行動を共にしているホクロの内面、心の闇の部分がかなり気になってくる。

そもそも曲がりなりにも主人公ポジションっぽい西部のバックボーンが1巻の段階ではほとんど明かされていないから、彼がどんなキャラクターとして掘り下げられていくのかという部分はかなり楽しみ。

あと一見すると邪悪で胸糞の悪いヤツらの内面はどう描かれるのか、という所も怖いもの見たさな興味深さがあったりもするんだよね。

この辺りのキャラクターの心理やバックボーン描写の見せ方も丁寧かつ興味深く、それでいて冗長になり過ぎない程度にコンパクトにまとめられていて読み易い。

ここから巻数を重ねていく中でそれぞれがどのような立ち位置、バックボーンを持っているのか、明かされていくのが凄く楽しみだね。

3.全体的に謎が多く今後の展開が楽しみ

本作には世界観にも謎が多くその辺りの今後の種明かしや掘り下げもかなり興味深い。

そもそもがかなり脈絡なく殺し合いをしてもらう宣言から物語が始まる。

何故こんな事をする必要があるのかというバックボーンは謎だし、そもそも何故ねずみが主役なんだ?というのも少なくとも1巻の段階では明かされない。

その辺にも何か仕掛けがあったりするんだろうか。
規定人数を超過しているため首輪を爆破し試験終了となる可能性を示唆している島内アナウンス

引用:ねずみロワイアル1巻より

ここまで殺し合いをさせたい運営の意図とは

他にも西部と行動を共にしているホクロの存在も謎だらけ。
なぜ協力してくれるのかはかなり謎。

メチャクチャ武器の扱いや近接戦闘も強い事を考えると最初に西部に語った話もどこまで本当かは謎だし。

微妙にこの状況に適当するのが早すぎる気もするから何か裏を知っていてもおかしくない気はする。

彼女の今後の動向も興味深い。

あとそもそもこんな事が可能なこの島はどこなのか、とかも気になる所。
こんな異常な出来事を秘密裏に行える環境って一体どうなっているんだ、とかはやはり気になるし、そもそもここで死んだ生徒の親には何て説明する気なんだろうか、とか謎だらけ。

島に関して言えば巻末でユニバース51というキーワードが出てきたけどこの辺がどう絡んでくるのかもかなり興味深い。

こういった沢山の疑問や謎がどのように明かされ、カタルシスをもたらすのか、果たしてタイトル通りのバトルロワイアルなのか、この辺りも作品の今後が気になるところだね。

総評

冒頭の急転直下な導入、謎だらけの世界観、そして垣間見える各々の抱える闇やバックボーンとそれによって生じる切なくなるような殺し合いの場面。

この辺りの物語展開にはグッと引き込まれたね。

ここからどういう風に物語が転がっていくのか、諸々の設定や世界観に明確な答えは用意されているのか、西部やホクロのバックボーンとは、全体的に今後の種明かしには期待したいところだね。

そんな、突如宣言される殺し合いと各々のバックボーンに引き込まれるサスペンス作品。

気になった方はぜひ読んでみてほしい。

著者プロフィール

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ゲーム・漫画の感想やレビューブログの運営4年目。
プレイヤー目線での素直な感想を心がけながら更新中。

基本はラブコメやギャグといった明るい作風好きだけどいつの頃からかシリアスで心をぐちゃぐちゃにされるドス暗い作品も刺さるように。
ミスミソウとか少年のアビスとかはめちゃくちゃ面白かった。
最近だと、ねずみの初恋、シガンバナ、ハヴィラ戦記辺りがお気に入り。

ネタバレは極力避け、購入に悩んでいる方の背中を押し、出来るだけ初見の楽しみは奪わないレビューを心がけています。

直近に累計10万PVを超えました。感謝!

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