[ガールズドーン! 感想]ぶっ飛びガールとクールガールのシュールなコメディ[漫画]
ガールズドーン!1巻の表紙

引用:ガールズドーン!1巻より

[ガールズドーン! 感想]ぶっ飛びガールとクールガールのシュールなコメディ[漫画]

あらすじ

親の仕事の都合で転校してきた真黒 愛。

たまたま隣の席になったのはクラスで浮いた存在の超変人な飛切 瞳。

静かに学園生活を送りたい真黒を他所に初めての友達に浮かれ狂う飛切。

クールな真黒と変人な飛切の凸凹学園生活の行方とは。

といった導入の学園コメディ。


作品、作者情報

全3巻。COMIC MeDuにて連載されていた。



Pixivコミック公式サイトにて第1話から第10話までの無料試し読みも可能。

作者は「山本アヒル」という方で、過去に「うさパン焼いて悪いかよ!」などを連載していた。


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ここが良かった!

1.凸凹で不条理な2人のやり取りの良さ

とにかく真黒と飛切のどこまでも噛み合わない凸凹なやり取りが面白すぎた。

基本的には飛切が真黒にちょっかいを出す形で物語が展開するんだけど、このちょっかいのだし方が独特な上、ぶっ飛んでいてやばい。

冒頭からして、友達の印に焼きごてを押し付けようとしてくる有様。

教科書を一緒に見たくて真黒の教科書を自分の口にねじ込んでみたり。
教室に入ってきた犬の額に食用と書いてみたり。
明日遊びに行くと言って深夜2時に尋ねてみたり。

行動全体がかなりぶっ飛んでる。
そりゃクラスでも浮くよなーって思う。

かまって欲しいのか分からないけど根本的に何がしたいのか謎。

初めての友達を喜んでいた筈なのに、映画みて泣いていた真黒を煽ってみたり、情緒が謎。

好きな子いじめるタイプなのか。

そしてそれを華麗にスルーしたり受け流そうとするけど、否応なしに巻き込まれていく真黒のリアクション、苦悩、ブチギレている様子も相乗効果的に面白さを増していく。

普段はクール系なのに飛切のせいで有り得ないようなテンションを見せている感じとかも笑える。
一緒にゴールするために肩をかそうと手を差し伸べた愛とその意図を履き違え肩車してもらおうとしている飛切

引用:ガールズドーン!1巻より

飛切の言動はこちらの予想がつかなくて面白い

時々ノリ良く、飛切が被ってきた変な被り物を一緒に被ってみたり。

クラスメイトからだけじゃなく、教室で居眠りしているのを真黒が起こそうとすると先生から起こすなと釘を刺されるほどの問題児。

真黒が席替えしようとしても担任の策略で隣同士にさせられたり、飛切の相手は真黒じゃないと務まらないと押し付けられまくる始末。

クラス替えでさえ一旦離れ離れになったのに結果的に同じクラスになったり。

ちなみに二人のじゃれあっている様子があまりにも仲睦まじく見えるのかクラスメイトからは付き合っている、もしくはそれ以上だと思われている。

気持ちは分からないでもない。
微笑ましく映る場面も極稀にあるし。

大抵は真黒が気の毒になる様な時が多いけど。

実際、飛切はかなり真黒の事を好いている様で、真黒が他のクラスメイトと親しげにしているとめちゃくちゃ嫉妬してくる。

リアルに腕に噛み付いて流血させたりとやりたい放題。

普段からこんな奴を相手にしている真黒の苦悩が伺える。

逆に真黒の方もクラスメイトに飛切の事を悪く言われると不機嫌になったりと意外と相思相愛の可能性もあったりなかったり。

基本煽られてばかりで迷惑しかかけられていないけど、飛切が困った時は意外と手を貸してあげる優しい真黒。

そしてその善意すら唐突に裏切る飛切の異常性。
笑っちゃう。

全体的に不条理で意味不明な仕打ちをしてくる飛切のぶっ飛んだ言動とそれに翻弄される真黒のリアクションと一緒に行動してあげている真黒の優しさに微笑ましさもあったりして、そういう所が本作の面白い所だね。


2.それぞれのキャラクター性にも注目

二人のやり取りだけじゃなく、それぞれのバックボーンの掘り下げも面白い。

まずはクールな真黒。

基本根暗でインドア派。

バイトでもしようかなーとか思いながら布団の上で本読んでいたらそれだけで春休みが終ってしまう程の出不精。

こういう所を見るとアクティブさ全開の飛切とは真逆の存在。

家が貧乏で、学校の弁当を含めもやしを軸とした料理をいっつも食べている。
しかもこれには母親の歪な教育方針が絡んできたりしていて地味に闇が深い。

真黒の母親関連の話は後々出てくるんだけど、ここでは飛切の異常性が真黒にとってはむしろ少し爽快に映ったりして、また違った微笑ましさがあったな。

家族関連で言うと少し下の妹弟、結構上の姉がいる。

この姉は後々紆余曲折を経て真黒の担任になったりと急展開を見せてくる。

割と変人。

こんな姉がいたからしっかりしなきゃと思ってこういう人格が形成されたのかもしれない。
熱を出して寝込み、アレコレ注文を付けてくる飛切を文句を言いながらも世話している愛

引用:ガールズドーン!1巻より

文句言いながらも世話をする姿が微笑ましい

そして、変人な飛切。

全体的に人を煽る才能に特化していて、思った事を直ぐ言ってしまうタイプ。

勉強は殆ど出来ないアホなんだけど、何故か真黒を計算式や歴史の出来事に代入することで解けるようになるという特異体質持ち。

どれだけ真黒の事が好きなんだと思うと微笑ましいけど、少し怖い。

手先が器用なのか、料理が得意で時々真黒に弁当なんかを作ってきたりするけど、普通に金は取る。

ちなみに飛切は口が臭いらしく、序盤で真黒に何度か指摘され、後々その事を気にして口臭ケアしているという微妙に健気な一面を覗かせてきたりする。

この歳までサンタを信じていたというピュアさも併せ持つ。

飛切の母親も大分変人で、2巻では何故か教師として学校に現れ、クラスをかき乱していた。

ある意味この親あっての子だなーって全員が納得する親子。


3.二人以外の登場人物たちも変人多め

上でも触れてきたけど、基本ぶっ飛びまくっている飛切が頭4つ分くらい抜けて変人度が凄まじいけど、それに隠れて学校の先生やそれぞれの家族もちょっとおかしい。

中でも一発ネタ的に急に登場する先生シリーズが個人的にはかなり好き。

1巻の段階だと突然脈絡無く登場したペンギン先生やリンゴ先生の末路とかは唐突な登場の段階で出オチ感に笑ったけど、その後の展開にも笑わずには居られなかった。

やっぱ飛切ってヤバイ奴。
クーラーを軟弱者の道具呼ばわりした直後に暑さで倒れるペンギン先生

引用:ガールズドーン!1巻より

当たり前に登場する変な先生には笑っちゃう

他にも筋肉を以上に愛するマッシブ先生やマラソン大会の給水ポイントでタピオカミルクティーを提供するインスタ先生等も。

美術のテュフォン先生は存在が一番意味不明。

他にも色んな先生が当たり前な感じに唐突に登場してきて笑っちゃう。

今後の他にどんな先生が出てくるのかもメチャクチャ楽しみ。

もちろん、カスミやジョーといった比較的まともなクラスメイトもいて、真黒が彼女たちと普通の女子みたいな生活を送れている時もそれはそれで微笑ましくて良い。

そんな状況は直ぐに飛切によって破壊されるんだけども。


総評

全体的に真黒と飛切のやり取りが面白すぎたね。

ぶっ飛んだ発想、思考回路の飛切が繰り出してくる言動がそれ単体で面白いし、それに対して普段はクールな真黒がアワアワさせられるようなリアクションをせざるを得ない状況に追い込まれていく感じも笑える。

飛切の真黒の事が好きでたまらない感じも微笑ましくて良いんだよな。
クラスメイト達同様に暖かい目で見ていたくなる。

真黒にとっては地獄なんだろうけど。

二人以外の登場人物たちも割と個性的で変人揃いっていうのも良いね。

家族周りもそうだし、先生シリーズが個人的に凄く好き。

全員のやり取りをまだまだ見ていたくなるんだよな。


元々は作者の別作品うさパン焼いて悪いかよが面白くて読み始めた作品だったけど、あっちのラブコメ感とはまた違ったギャグ、コメディ一直線なこの雰囲気もメチャクチャ面白かった。

今後もこのノリのまま長く続いて欲しい作品だったね。

そんな、ぶっ飛びガールとクールガールの織り成すシュールコメディ。

気になった方はぜひ読んでみてほしい。


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