引用:ショーハショーテン! 1巻より
[ショーハショーテン! 感想]互いを補い合い笑いのてっぺんを目指す熱き物語[漫画]
記事内の作品おすすめポイント要約
- お笑いの頂点を目指す中で繰り広げられる熱い物語に惹き込まれる
- 笑いという現象を掘り下げ理論的に描かれている面白さ
- 登場するライバル芸人たちへのワクワク感、魅力が凄まじい
こんな人におすすめ!
- お笑いというものの理論や概念を掘り下げることに興味がある人
- 学生芸人がネタで頂点を目指すいう熱い物語に惹かれる人
- 様々なテイストの作り込まれたネタを楽しみたい人
あらすじ
お笑いは好きだけどあがり症で舞台に立つことは諦めていた高校生の四十万 畦道は偶々同じ学校に通っていた元天才子役の東片 太陽と出会う。成り行きで急造のコンビを結成した2人は文化祭の舞台を経て一緒にコント、漫才の賞レースでトップを目指すことに・・・。
といった導入のお笑い成り上がり漫画。
作品、作者情報
全11巻。ジャンプスクエアにて連載されていた。ジャンプスクエア公式サイトにて第1話の無料試し読みも可能。
原作が「浅倉 秋成」という方で過去に「六人の嘘つきな大学生」や「教室が、ひとりになるまで」といった小説を執筆していた。
作者のwikipediaページはこちら
漫画は「小畑 健」という方で過去に「DEATH NOTE」や「バクマン。」の作画も担当していた。
作者のwikipediaページはこちら
ここが良かった!
1.お笑いで頂点を目指す熱い物語
まず、お笑いで頂点を目指す2人の本気度や熱量が読んでいて面白い。どっちもそれぞれ実力があるけど1人では成立しない、2人揃って始めて本領を発揮できるっていうある種のバディ感がある内容っていうのも良いんだよね。
というのもコンビを組む主人公達の内の1人はエブリデイしじみっていう名の通ったラジオのハガキ職人で何度も番組で紹介される程の実力者。
だけど本人自身はあがり症で人前では上手く演技の出来ないっていう四十万 畦道。
もう1人はメチャクチャ有名で演技の上手い元子役で急なアクシデントにも対応できる器用なタイプだけど、お笑いとしてのボケのセンスはからっきしの東片 太陽。
そんな2人がコンビを組んで互いの長所と短所をしっかりと補い合っている感じメチャクチャ熱い。
畦道が作中で言うように舞台で光るタイプと裏方が向いているタイプっていうのは現実にも明確にいるもんなー。
引用:ショーハショーテン! 1巻より
成り行きで急遽コンビ結成。熱い展開
1巻の段階だとその存在が匂わされている程度なんだけど、そのへんの細かい話も後々出てくるんだろうなーっていうワクワク感もあったりする。
そういう要素も含めて全体的な物語性が高いのもかなり惹き込まれる部分だな。
そして、東片は基本的には天然っぽいというかどこか抜けている場面が多いんだけど意外と策士な部分もあって、そもそも畦道を舞台上に立つことになったのは嵌められたという部分も大きい。
ある意味自分の夢に対して貪欲っていうのは魅力的に映る部分ではあるよね。
しかも東片の畦道に対しての台詞がいちいちかっこいいのも魅力。
1巻だと畦道の苦手なことは分かっているから、それ以外の役割は全部任せとけ的な発言中々に熱かったな。
でも、そんな風にそれぞれの分野においてある意味で実力者な2人を持ってしても、上には上がいて一筋縄では頂点を取れそうにないみたいな空気感とかも物語としての作りが面白いと思う。
他にも芸人になるために親を説得したりとかそういう有りがちなエピソードなんかもしっかりと描いていたり、きちんとエンターテイメントとしての面白さ、ご都合的な展開はあるもののリアリティもキチンと残しているのは良いよね。
しかも中々に説得出来ないとか、山あり 谷ありな展開も中々にサクセスストーリー感があって続きを気にさせる引きも上手い。
一応2人は最終的には大きな賞レースでの優勝が目標にはなっているんだけど、その前に地元の大会とか高校生大会とか徐々にステップアップしていく感じなんかは少年漫画感も強めで面白い。
ただ、才能ある2人が組んで無双していくっていう展開じゃなくて結構しっかりと苦難にあってそれを乗り越えていく様も良い感じのワクワク感があって読んでいて楽しい。
最終到達点はコントと漫才の賞レースどちらでも優勝することらしいけど、この勢いのまま最後まで走り抜けられるのか、メチャクチャ期待しちゃうね。
全体的なストーリーや2人のコンビ感が熱くテンポも良くて惹き込まれる部分が多いのが本作最大の魅力だと思うね。
2.笑いについて理論的に描かれている
キチンとお笑いのイロハというかシステムを言語化して漫画として表現しているところも面白い。僕自身、実はお笑いの養成所にいたことがあるんだけど、そこで講師に言われたことと似たような事が作中でキチンと説明がされている。
つまりキチンと笑いについて分析がなされていてリアリティがかなり高いということがより作品としての面白さに繋がっているんだろうなーとは思うね。
例えば、1巻の内容で言うと文化祭っていう特殊な環境や、演者の身内が多い舞台でのハードルの高低の話とか、身内を笑わせるか、他人を笑わせるかでは射程距離が違うから取るべき笑いの手段が変わってくるみたいなお笑いのメカニズムもキチンと理論立てて説明がされているのも結構素晴らしいと思う。
引用:ショーハショーテン! 1巻より
笑いをロジカルに描いているのは面白い
これは割とよく言われているね。
こういう所でキチンとした分析がされていてリアリティを出しているのも本作の魅力の一つだと思う。
3.ライバルへのワクワク感が凄まじい
メインの2人のコンビ感や物語性も面白いんだけど、それ以外のライバル的な芸人たちも中々に魅力的。登場するライバル芸人たちもそれぞれが個性的だったり、芸人を目指す中で自分たちよりも上のコンビやライバルが明らかになっていく構図もワクワク感が半端じゃないんだよね。
次から次へとコンクールやらライバルやらの登場でキチンと盛り上がりを継続しているところは凄いなーって思う。
こういう所でも全体的な作品のテンポはかなり良い。
1巻の段階だとかなり強者感のあるシュプレヒコールっていうコンビが出てくる。
強面と優男のキャラ漫才なんだけど普通に面白かったりする。
強面の方が見た目に反して優しいみたいな割とシンプルな内容なんだけど結構笑えるんだよね。
ギャップとかフリオチが効いているというか。
こういう時の絵の表現とかフリの仕方、コマの割り方もかなり丁寧に作られていてちゃんとお笑い特有の「間」を表現しているところも流石だなーって思う。
コンビ名もなんか良いんだよね。
絶妙に現実に居そうだし、意味もしっかりある単語故の芸人っぽさも出てる。
語感でつけたのか意味から付けたのか、そういう裏事情を想像しちゃう感じも面白いんだよね。
引用:ショーハショーテン! 1巻より
滲み出る強者感。こんなのがゴロゴロいる
後、ライバル芸人って訳じゃないけど個人的にはガチのお笑いマニアな花守先輩の2人にたいしてメチャクチャ熱く応援してくれる感じ結構好き。
身内から登場するファン1号って良いよね。
なんにせよこういうファンの存在が芸人にとってはメチャクチャ大事で有難い事だもんな。
ライバル芸人との対決だけじゃなくてそういったファンとの交流とかそういう所も後々描かれていくんだろうか。
その辺の展開にもちょっとワクワクするね。
総評
まず、全体的にお笑いへの分析がしっかりとされていることに素直に感心する。こういう感覚的な事を言語化するのって凄く難しい事だけどそれを分かりやすくやってのけているところは素直に凄いなーって思うね。
展開も窮地に立たされてからの逆転劇とか、ご都合的にいかない流れとかもあって結構熱いし、まだまだ伏線とかも貼られている感じもして続きが楽しみでしょうがないね。
特に2巻以降名前だけ出てくる強者感溢れるコンビの登場が楽しみで仕方ない。
一体どんな笑いのシステムで2人を窮地に立たせて来るのか、ワクワクするね。
そして、主人公たち2人のバディ感も見ていて心地よくて良いんだよね。
互いが互いを補いあっている雰囲気とか高校生ならではの夢に向かって熱い感じとか読んでいてとても楽しい気持ちになってくる。
このまま仲違いとかせずに話が進めばいいんだろうけど、きっとそうはならないんだろうなーとも思ったり。
芸人だとありがちだもんね。逆にそういう展開が仲を深める事もあるだろうしね。
どんな展開が待ち受けているのか楽しみだね。
ちなみに小畑健が作画を担当していることもあってかDEATH NOTEネタとかも時々入ってきたりする。
そういうのも見所の一つかもしれないね。
そんな、互いの短所長所を補いあって笑いのてっぺんを目指すサクセスストーリー。
気になった方は是非読んでみてほしい。
著者プロフィール
gemaiki
ゲーム・漫画の感想やレビューブログの運営4年目。
プレイヤー目線での素直な感想を心がけながら更新中。
ハードでシリアスなサスペンスや笑えるコメディも好きだけど、心温まるハートフルな作品も大好き。
過去に読んだ中だと、スピリットサークル、ばらかもん、ヴィンランドサガ、は刺さりまくった。
最近では、シバつき物件、出禁のモグラ、虎は龍をまだ喰べない。がお気に入り。
ネタバレは極力避け、購入に悩んでいる方の背中を押し、出来るだけ初見の楽しみは奪わないレビューを心がけています。
直近に累計10万PVを超えました。感謝!
X(旧Twitter)ではプレイ中のゲームの感想などを発信中!
気軽にフォローいただけると嬉しいです!
-
[ドッグスレッド 感想]作者特有の節が垣間見える熱量高めの学生アイスホッケー[漫画]2010年。 ジュニアフュギアスケーターとして第1線で活躍していた白川 朗。 順当に結果を残してきた選手人生だったが、とある大会の直前に母親を事故で亡くしてしまう。 大会では良い結果を残したものの表彰式で突如大暴れし、全てを台無しにした白川。 様々に飛び交う憶測から逃げるようにして、祖父を頼りに遠い北海道の地にて新しい生活を始めることに。 そこで偶然触れることになったアイスホッケーによって彼の人生は大きな転換期を迎える・・・。 といった導入のアイスホッケー漫画。 -
[女の園の星 感想] 登場人物達の織り成す独特の空気感が心地良い[漫画]星先生が働く女子高では本人を含め生徒や同僚にはちょっぴり変わった人物が多い。そんな生徒や同僚と繰り広げられるクスッとくる日常のお話。って感じの学園日常漫画。 -
[ダイヤモンドの功罪 感想]天才過ぎる故の苦悩とその眩さに狂わされる人間模様[漫画]どんなスポーツでも直ぐに完璧にこなせてしまう天才小学生の綾瀬川 次郎。 本人は楽しくスポーツをやりたいだけなのに、自分のせいで他の子が蔑ろにされたり責められたり辞めてしまう現状に嫌気がさしていた。 そんな中見つけた1枚の広告。 そこでは楽しそうに野球をしているチームの姿が。 もう一度だけと希望を胸にそのチームへと入る事を決意した綾瀬川。 しかしその決断が綾瀬川の天才性が人を狂わせ、本人にとっても辛く切ない苦悩に満ちた野球人生の始まりとなってしまう。 といった導入のスポーツ漫画。 -
[J⇔M ジェイエム 感想]伝説の殺し屋オッサンと女子小学生が入れ替わるコメディ[漫画]伝説の殺し屋Jはいつもの仕事終わり、自宅マンションの階段に座り込む小学生女子を見かける。 特に気にも留めず家でくつろいでいたJだったが、買い忘れのものを買いにコンビニへ出かける際にその少女につまづき階段から落ちそうになる。 間一髪のところで落下を回避したJだったが上から転がり落ちてきた少女がぶつかり体が入れ替わってしまう。 何もかもが違う二人は、互いの体でどのように暮らしていくのか。 といった導入の入れ替わりコメディ漫画。 -
[一勝千金 感想]女子裏格闘技の面白さと不気味なバックボーンを持つヒナの行く末[漫画]網膜剥離が発覚し選手生命が絶たれるも裏格闘技に出入りする日々を送っていた天馬 希望。 しかしそんな生活も長くは続かず、その団体も首に。 今後どうするかを旧友に相談していく中、自分で裏格闘技の団体主催することを思いついた天馬は危険人物とされているとある女子高校生、本郷 姫奈に接触するが・・・。 といった導入の女子裏格闘技漫画。