[スイリ先生、はしたないっ! 感想]学園のちょっとしたミステリーに挑む先生と生徒[漫画]
スイリ先生、はしたないっ!1巻の表紙

引用:スイリ先生、はしたないっ!1巻より

[スイリ先生、はしたないっ! 感想]学園のちょっとしたミステリーに挑む先生と生徒[漫画]

あらすじ

普通の女子高校生である家達 和音は探偵の助手になるという夢を抱いていた。

そんなある日、学校でお菓子が無くなるというちょっとした事件が。

その謎を瞬時に解き明かした科学教師の御神琴 翠璃。

その推理力に惹かれた和音は自らの夢を叶えるべく、学校で起こる様々な事件に翠璃をけしかけるが。

といった感じの学園ミステリーコメディ。


作品、作者情報

全3巻。ヤングキングにて連載されていた。



コミックシーモアにて冒頭部分の無料試し読みも可能。

作者は「井上とさず」という方で過去に「放課後スイッチ」や「学校の推せる怪談」、「オレの愛で世界がヤバい」等を連載していた。


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ここが良かった!

1.学校での小さな事件を推理する展開

御神琴 翠璃ことスイリ先生が探偵の助手に憧れる和音にそそのかされ、学内でのちょっとした事件を推理するっていう内容が程よい塩梅で面白かったな。

人死が出るような大事件でも無く、かといってあまりにもチープで読み応えのない程の小さすぎる事件でも無い絶妙なラインのミステリーっていうのが丁度良かった。

1巻の段階では、シュークリーム失踪事件、セーラー服集団盗難事件、図書室の暗号イタズラ、女子更衣室の落し物のキーホルダー事件、などなど学内での小事件を推理していく。

それぞれの事件の顛末も基本的には微笑ましい内容ばかりだし、実際に学校でありそうな出来事を切り取っているのも良いんだよね。

それでいながら暗号だったり、それぞれの思惑が渦巻いていたり、きちんとミステリーしている所も良い感じ。
スイリ先生から事件に対する推理を引き出そうとしている和音

引用:スイリ先生、はしたないっ!1巻より

はしたないと思いつつも高い推理力を持つ先生

それにしても読んでいて思ったけど、このラインの事件って考えるのが凄く大変そう。

それこそ作者のあとがきでも触れていたけど、殺人事件みたいな大きなインパクトの出来事を起こさずミステリーって地味に難題な気がする。

このテイストとクオリティでどこまで続けられるのかのかは未知数だけど、今後どんな小事件が出てくるのか、それをどういう風に二人が解き明かしていくのか、楽しみだな。

偶には大事件に遭遇しても面白そうだしね。


2.スイリ先生と和音のコンビネーション

スイリ先生と和音、二人のコンビーネーションとそれぞれの個性も魅力的。

相手の考えを暴き、一方的に犯人と決めつける推理という行為をはしたないと考え、拒絶するスイリ先生。

そのため、和音が無理やり推理内容を話させようとすると恥ずかしさから体が熱くなり何故か脱ぎ始めるという謎なお色気行動を繰り出してくる。

推理っていうものを、はしたない行為っていう風に考えたことは無かったけど、何というか言わんとしている事は分からないでもない所が面白い。

全体的な言動は少しおっとりしていて恥ずかしがりな感じが可愛いのも良いね。
担当は化学らしく白衣とロングスカート姿と長ポニテがめちゃくちゃ似合ってる。

はしたない行為とは思いつつ推理すること自体は好きな様で体調不良の際には活き活きと推理を披露する姿も。

そしてそんなスイリ先生の推理を引き出そうと奔走する和音。

和音と書いてワトと読む。
探偵助手の最高峰ワトソンにかかっている様子。

和音は大のミステリー好きで探偵の推理を引き出す助手ポジションに憧れているらしく、その欲望を満たす絶好のパートナーとしてスイリ先生の横を狙っている。

そのため、学校で何か事件が起こると直ぐに首を突っ込みたがるし、スイリ先生が推理しやすいように上手く導こうと四苦八苦する。

凸凹感はあるけど、なんやかんや良いコンビネーションなのが微笑ましい。
傲慢ではしたない推理という行為をしたくないスイリ先生に対して、助手の立場で名推理を見ていたいという野望を抱く和音

引用:スイリ先生、はしたないっ!1巻より

珍しい野望を持つ和音。彼女の望みは叶うのか

後々出てくる松田先生がスイリ先生の推理を引き出している姿に嫉妬しているところも頬が緩む。

ちなみに和音はミステリー好きということもあって地頭は良く、推理するのは結構得意だったりする。

ちょっとした情報からスイリ先生の自宅を割り出してみたり、推理力自体は高め。

確かに自分の推理力もある程度ないと何気ない一言とかで名探偵の推理は引き出せないもんね。

今のところまだまだ凸凹な二人だけど、ここからより一層高まるであろうコンビネーションにも期待だね。


3.事件に関与する様々な登場人物たち

何話かおきに様々な事件が起きるのでそれに関与する登場人物は多め。

1巻の段階だと和音のクラスメイトや知人が多かった印象。

個人的に気になった人物を何人か。

一ノ瀬 美香。
和音のクラスメイト。
行動を共にすることが多め。
シュークリーム事件の時もスイリ先生へのお見舞いのくだりの時も登場。

和音とは仲が良いのかも。

そして和音の幼馴染みの須田や櫻木。
須田も和音と同じようにミステリー好きらしい。

最近になってシュッとしてきてモテだしている様子。

個人的にはもう一人の幼馴染の櫻木の鋭い目付きが好き。

この辺は1つの事件以外にも関係性がありそうだし、今後どういう動きを見せてくれるのか楽しみだったりするね。

そしてスイリ先生を推理へと導こうとする松田先生の存在。

1巻の段階では微妙に謎多き存在。

何故スイリ先生の推理力を知っているのか、何故それを学内の事件解消のために利用しているのか。
色々と謎。

自分の探偵助手ポジションが脅かされるかもと、和音が対抗意識を燃やしているあたり、この二人の今後のやりとりも気になるところだな。
松田先生に情けをかけられたことに憤る和音

引用:スイリ先生、はしたないっ!1巻より

上手く人を動かす松田先生の思惑も気になる

あと、何故か時々姿を現す色ボケ三人娘の今後もちょっとだけ気になる。
大抵はオマケ部分での登場だったりするけど。

茶道部の大麦先生はおっとり天然。
人の話を全く聞かない。

全体的にこの学校の教員大丈夫なのか問題は少しある。

今のところ、毎回違った登場人物が出てくる事が多いけど、後々それぞれの関係性が関与してくる事件も出てくるんだろうか。

その辺の展開にも期待だね。


総評

全体的に学内のちょっとした事件を解決する軽めのミステリーといった感じの内容が面白かったな。

殺人事件の様な大事件が起こるわけじゃなく、ほのぼのとした内容で事件の顛末を含め微笑ましいのが良かったね。

それ故に、逆に難しい事に挑戦している気がして、ここからどういう風に話を広げていくのかは気になるところ。

些細な事件に取り組むスイリ先生と和音のコンビネーションが今後どうなっていくのかにも期待だね。

和音は先生の扱いが上手くなっていくのか、望むような助手ポジションにつくことが出来るのか。

そんな、学園のちょっとしたミステリーに挑む凸凹コンビの姿が微笑ましい作品。

気になった方はぜひ読んでみてほしい。


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