スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグのタイトル画面
[スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ 感想.評価]最強の善に挑むヴィラン[ゲーム]

[スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ 感想.評価]最強の善に挑むヴィラン[ゲーム]

どんなゲームか

謎の宇宙人の侵略を境に突如として反乱を起こし、メトロポリスを壊滅へと追いやった正義の味方であるはずのジャスティスリーグのヒーローたち。

そんな彼らに対抗すべくアーカム刑務所に収監されていたハーレクイン、キングシャーク、ブーメラン、デッドショットの4人が選出される。

全く言うことを聞かない、ならず者の彼らを頭に埋め込んだ爆弾で脅し制御しようとする政府機関A.R.G.U.S.の長官アマンダ・ウォラー。

そんな彼女の命を受け、なし崩し的に最強のヒーローたちと戦う羽目になってしまった彼らの運命やいかに。

といった導入のヴィランが主人公のDC作品スピンオフ。

作品情報

2024年1月30日発売。開発元はRocksteady Studios。

対応プラットフォームはPS5、Xbox Series X|S、Steam版などのPC。

価格は9878円。

豊富なセット装備などが用意されたハクスラ系のアクション

スーパーマンではお馴染みの広大なメトロポリスを探索できるゲーム性

DCコミックのヴィランたちがお馴染みのヒーローたちと戦うぶっ飛んだ物語

個性豊かなヴィランサイドの登場人物たち

クリア後のエンドコンテンツやシーズンコンテンツの豊富さ

といった特徴がある。

スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ公式サイトはこちら

プレイ環境と状況

PS5版をPS5PROにて友人とマルチプレイ。

今回自分で使ったのはブーメラン。
友人2人がそれぞれデッドショットとキングシャークを使用。

一通りメインストーリーをクリアし、シーズン2のエピソードとシーズン8ラストのみをクリアした段階での感想、評価。

ちなみに一応の繋がりがあるとされている同じ開発元から発売されているバットマンシリーズはどれも未プレイ。

DC作品に関しては子供頃にジャスティスリーグのアニメを少しとフラッシュのドラマ版やドラマのゴッサムをある程度見ていた程度の知識量ということを先に断っておく。

X(旧Twitter)でのプレイ当時の僕の感想。

要素毎の感想と評価

1.縦横無尽なアクションとハクスラ要素

まず、個人的に楽しめたのは豊富なセットアイテムや装備のハクスラ要素と縦横無尽に大都市を飛び回れるアクション性だったな。

ミッションをクリアしたり、敵を倒す事で様々な装備がドロップ。
他のハクスラゲー同様に基本性能の他に色んなオプションがついていてそれを組み合わせることでどんどんと自キャラを強化していける。

中でもセット装備がDCコミックに登場するヴィランごとの特性を活かした形で用意されているのはかなりワクワクしたね。

例えばスケアクロウが恐怖や毒をテーマにした強化要素だったり。
ミッション報酬で手に入った装備の様々なセット効果などを確認している場面

お馴染みヴィラン特有セット効果とかは面白い

他にも異なるヴィラン同士の装備を組み合わせることで特殊なシナジーが発動したりとハクスラとしての基本的なツボはしっかりと押さえていて遊んでいてかなりテンションは上がったね。

ただ、若干専門用語とかが多くて分かりにくい点があり、効果がしっかりと発動して実際に強くなっているのかどうかが分かりにくいというのは正直気になった。

あと敵にシールド持ちが多く、一度カウンター攻撃を挟まないといけないなど、ややこしい要素も多いのは爽快さに欠けた印象。

特にシーズンコンテンツ辺りで追加されたグリーンランタンシールドへの対処方法が説明不足で分かりづらく、仕様を理解するのに手間取った。
完全な正解かは分からないけど一応周囲のグリーンランタンの兵器を破壊することでシールドが解除されるっぽい。

しかもこの辺りの攻略情報自体がネット上に薄いのも本作をしっかりと遊ほうとするには結構ネックだったんだよね。

一応、キャラごとに多少固有のアクションもあり爽快寄り。

僕の使っていたブーメランはフラッシュのような高速移動を活かした技や移動スタイルは中々にかっこいい。
自らの持つ固有のスキルで周囲の敵を攻撃しているブーメラン

戦闘での必殺技はかなり爽快で楽しかったね

ただ、シンプルではない分なのか移動が他のキャラに比べて不便なのはかなり気になった。

そもそものゲーム性として、ミッションの開始地点がそこそこ遠い距離間隔で配置されているので脚の速度がまちまちだと置いていかれがちなのが遊び辛さを感じた。

現状だとシンプルにフィジカルで飛び跳ねるキングシャークよりメチャクチャ遅いというのが装備の性能を考えても引っかかって仕方がない。

装備や戦闘もそうだけど、この辺りはもっとがっつり爽快さに振り切っても良かったんじゃないかと思う。

ちなみにスキルツリーもキャラごとに用意されていてそれぞれ多少特色が異なる。
ブーメランだとショットガンや近接攻撃がメインの印象だったな。

ただ、見た目ほど選択肢に幅がなく、あまり個性を特化できないのは少し残念だったね。

全体的に用意されている要素自体はワクワク感も高く、爽快で楽しくなりそうなんだけど、そのどれもが微妙に噛み合っていないように感じてしまい、あまり盛り上がりきれなかった印象。

空気感は好きだっただけにこの辺は凄く勿体無く感じてしまったな。

2.DC要素満載のメトロポリスの探索

舞台がスーパーマンでお馴染みのメトロポリスというのは遊んでいて結構テンションが上がったな。

流石はジャスティス・リーグのお膝元というだけあって至る所にお馴染みのヒーローたちの像が飾られていたり、関連したアミューズメント施設のようなものが立ち並んでいたりと、ストーリー自体は絶望的にもかかわらず見て回るのがかなり楽しかったな。

一応このメトロポリスではちょっとした戦闘イベントが発生したり、リドラーによる謎解きがあったりと多少の探索要素が用意されている。
メトロポリス内に用意されたリドラーの謎に遭遇しているブーメラン

リドラーの謎解きなどの探索要素も多少ある

ただ、若干その辺りの要素が薄味だったのは個人的には残念だったな。
もっと細かいサイドミッションとかで個性的なヴィランメンバーの掘り下げとかがあっても良かった気はする。

終盤での崩壊したマルチバース世界のメトロポリスに挑む展開も個人的には好きだったけどマップの広さとアクセスの不便さが割にあっていないようには感じた。

しかも使っていたキャラのブーメランが微妙に移動性能が低いため、常に友人を待たせてしまうような形になってしまいちょっと肩身が狭かった。

全体的にDCお馴染みのメトロポリスが舞台なのとロケーションへのワクワク感はあったものの、移動若干不便なのと、それほど探索する要素が豊富じゃなく序盤のワクワク感を越えられなかったのは個人的に少し残念だったかな。

3.最強ヒーローと対峙する絶望的な物語

個人的にストーリーの絶望的かつぶっ飛んだ内容はメチャクチャツボだったな。

物語の導入としてはアーカムに収容されていたヴィランたちが、アマンダ・ウォラーの謀略によって最強すぎるヒーローに立ち向かわされるという展開。
捕らえられているタスクフォースXの面々に洗脳されたジャスティスリーグと戦う事の必要性について説くアマンダ・ウォラー

ウォラーによって仕方なく戦わされるヴィラン

一応、ヒーローに敵対するヴィランではあるものの、個々にはそれほど強力な能力を持っている訳ではないタスクフォースXの面々が悪に堕ちてなお圧倒的な力を見せつけてくるヒーロー達を相手に弱点を突く工夫で立ち向かっていく絶望と希望の演出バランスは凄く楽しかったな。

細々とした展開や演出としてもヴィランであることを軸にした露悪的な内容が多く、意外性や驚きの連続で常に前のめりに物語を追うことができた。

こういうB級アクションの様な演出って個人的に好きなんだよね。
特にブーメランはあまりにも癖のある性格で問題行動が多く、見ていて常にハラハラして飽きないのがツボだったな。

ただ、今回DCコミックにそれほど愛着のない僕だからこんな感想になっているけど、洗脳されているとはいえヒーローサイドがあまりにも良くない描かれ方をしているのはファンにとっては結構辛い部分もあるんじゃないかとは思わないでもない。

この辺が本作において賛否が分かれる大きな原因の一つになっていた気はする。

あと、本編で一応のエンドロールは迎えるものの、物語としては完璧な完結を迎えないので、シーズン8までのコンテンツをある程度遊ぶ必要はあるというのも発売日に購入した人達からすれば不満ではあるだろうなーとは思ったな。

一応、シーズン8のラストエピソードだけチラッとクリアしたけど、そこで今回の騒動はきちんと解決するので気になる人はそこだけ終わらせるのもありだと思う。

ヴィランサイドにとっての大団円で終わるのと腹立たしいウォラーに一泡吹かせられる内容なのが個人的には好きだったな。

4.登場人物全員がクセと個性の塊

ストーリーでの演出や展開に付随して味方側のヴィランも敵側のヒーローも誰も彼も魅力満載で目が離せないというのは本作の大きな魅力だったように思ったね。

ヴィラン側が軸なので多少露悪的ではあるけどキャラ同士のやり取りや言動は個人的には凄く楽しめたな。

ブーメランはぶっ飛んだ言動多く、変な行動が多いけどそれ故に目が離せない魅力を感じたし、キングシャークは見た目のインパクトもさることながら意外と常識人っぽいギャップがメッチャ好きだった。

知名度的には高めのハーレクインのぶっ飛び具合も好きだったし、若干無個性ではあるもののデッドショットのクールな雰囲気から時々放たれる情けないところや家族愛を感じるところも好き。
ブーメランたちタスクフォースXの面々が重要な道具を奪い争っている場面

タスクフォースXの面々がコミカルで楽しい


個人的にはキングシャークのグリーンランタンのくだりはメッチャ好きだったな。

他にもバットマンシリーズでお馴染みのペンギンや子供の姿になったポイズンアイビーなども登場しテンション上がりまくり。
どのキャラも個性的だし、ヴィランらしい歪んだ思想を持っている感じも面白かった。
人間なんて死んじゃえとタスクフォースXの面々に言い放つポイズン・アイビー

様々な馴染み深いヴィランが味方として登場

もちろん悪側に堕ちたヒーローもその絶望的な演出も相まって魅力的だったんだよね。

スーパーマンはやはり人類には手に負えないレベルの強敵だったし、グリーンランタンも能力が強すぎ。

個人的に、とある博物館のような場所でのバットマンの強者演出はメチャクチャ絶望感あって印象的だったな。
そりゃヴィラン側は基本的に勝てないよね。

あと、どうでもいい話だけどグリーンランタンがグリーンランタンパンツ履いていたのはちょっと笑った。
スマホで自撮りしながらメトロポリスの人々へ公開処刑は好きかと問いかけるフラッシュ

圧倒的強者のヒーローに絶望感が漂いまくり

ワンダーウーマンの扱いに関しては賛否あるみたいだけど、個人的にはヒーローっていうのはどこまでも綺麗ごとを言うっていうのが根幹にあると思っているのでキャラクター性としてはあっている気がしてあまり気にならなかったな。

それでもヴィラン視点から見ればなんだこいつって思わないでもないけども。

とはいえ本来のバットマンのスタンスもそんな感じだし、ヒーローとはある意味でそういうものだとも思う。

全体的に登場人物全員が良くも悪くもクセが強く、個性の塊で物語の展開と相まって見ていて飽きない面白さがあったね。

5.ボリューミーなエンドコンテンツ要素

個人的には本編クリア後のえげつない程のエンドコンテンツのボリューム感には結構ワクワクしたな。

まず、メインストーリークリア後に本編の延長線上のエンドコンテツである限りあるクライシスが解放。
より強力なインファミーセットやノートリアスアイテムといった装備を手に入れる事ができるように。

元々、結構色んな能力のヴィランセットが用意されているところに更に様々な装備が開放され、組み合わせを楽しむことができる様になるのはハクスラ好きとしてはかなりテンション上がったな。

他にも各地の侵略ミッションをクリアしていくことでマスターレベルが解放。
それを上げることで更に良い装備がドロップしていきどんどんと自キャラが強くなる。

他にもキャラレベルが30を超えることでスクワッドスキルという要素も解放され、武器種ごとの攻撃力を伸ばしたり、防御系の数値を伸ばしたりと細々とした育成も用意されている。

この辺りだけでもハクスラとしての土壌はかなり広く作られていた印象。

そしてその他にもシーズンコンテンツなるものも用意されており、ここのボリューム感もまた凄まじい。

それぞれにバトルパスの様なランクが用意され、ミッションに挑み続けることでドンドンと新しい装備が開放されていく。
こちらも同様にマスターレベルが設定されていて、シーズンのテーマごとに新しいセット装備も手に入っていく。

しかも現行シーズンだけじゃなく、過去シーズンも選択でき遊べるというのは中々に太っ腹だと思ったな。

根本的なストーリー上の目的はは本編でのラストからの通りだけど、新しいセット装備の他にも個々に新しいヴィランにまつわるストーリーなどが展開される。

しかもそのヴィランがプレイアブルキャラとして使えるようになるというのも中々にしっかりと作り込まれていると思ったな。

例えば、お馴染みのジョーカーなんかも参戦し操作できるようになるのはめっちゃテンション上がったね。
前途ある若き犯罪者に第2幕のチャンスをくれた事への感謝を述べているジョーカー

知名度最強ヴィランが扱えるのは最高過ぎた

ただ、ボリュームは凄まじく、序盤こそテンションがめちゃくちゃ上がったものの、コンテンツ自体の内容が割と遊び心地が良くないのは結構残念だった。

ストーリーもそれほど大きな内容が展開される訳でもないし、シーズンが変わってもやることにあまりにも変化が無さ過ぎるので早々にマンネリ化はしてしまう。

一応、街並みや転送されるマルチバースにはそれぞれシーズンテーマのヴィランや世界観が反映されるのは見た目的な味変になって凄く好きだったけど、逆にいうとそれくらいしか変化がないのがちょっと辛かった。
ジョーカー仕様に変化している異世界にて侵略ミッションへと挑戦するブーメラン

街並みにもシーズン要素が散りばめれている

本編でも薄々感じてはいたけど、結構面白くなりそうな要素は沢山あるものの、イマイチそれを活かしきれていない感じがして、諸々の遊び辛さの方が目立ってしまったのは本当に勿体無いと思ってしまったな。

逆にここで培ったノウハウを活かして次回作ではもっと爽快で遊び易さに重点をおいた調整になったら化けそうな気はしたね。

6.その他システムやバグに関して

ロードは本編中では基本的に快適だったな。

思い返す範囲ではそれほど長く待たされることもなく、ムービー前後の演出の間に読み込みが終るから殆ど気にならなかった。

ただ、エンドコンテンツに入ってからは他のマルチバースに挑む機会が増加するため、この時のロード演出が毎回長めなのはどうしても気になっちゃったかな。

それぞれのシーズンで大量の報酬を手に入れるためやマスターレベルを上げるためにひたすら周回する必要があるため、こういう細々した待ち時間の多さはどうしても引っかかっちゃった。

バグにも多少遭遇。

僕自身は厄介なバグには出会わなかったものの、友人の一人がラスボス後にエラー落ちし、進行状況が更新されなくなり、再度ややこしいギミック戦闘のラスボスと再戦することになったのは割と辛かった。

ここが良かった!

・ヴィランサイドのハチャメチャさは好き

・圧倒的ヒーローへの絶望感と撃破時の爽快感に彩られた物語

・根幹部分のハクスラさや爽快さは好き

ここが気になる!

・全体的にシステムが理解し辛い

・移動速度がキャラによって違いすぎるのはネック

・シーズンコンテンツも説明不足に感じる

・敵のシールドのせいで爽快さが薄れがち

総評

圧倒的強者であるヒーローに対し、決して強いとは言いきれないヴィランたちが挑んでいくという構図が個人的には凄く面白かったな。

力の差がありすぎる相手を倒すために様々な搦め手を使ったり、弱点を突こうとしていく感じや、キャラのぶっ飛んだやり取り、ジョークの感じも好きだったし。

逆にヒーローに思い入れが強いとその辺りが辛いのかもしれないけど。

戦闘も根幹部分は凄く楽しかった。
セット装備の多さやヴィラン装備の組み合わせでハクスラとしてのワクワク感はあったし。

ただ、それらの要素がシステム面や敵のシールドなんかで絶妙に噛み合ってなく、勿体ないとも思ったけど。

シーズンコンテンツを遡って丸々遊べるのも面白いし、プレイアブルキャラで人気のヴィランが使えるようになるのも凄く良いとは思った。
複雑で面倒な仕様でなければ。

全体的に面白くなりそうな部分やワクワク感は満載なものの、絶妙な噛み合わなさでイマイチな出来になってしまっているのは凄く勿体ないし残念だったな。

いっそ戦闘はもっとド派手に爽快に振り切って良かった気もする。

何にせよスーサイド・スクワッドの構図自体は面白いと思ったのでブラッシュアップして続編とかも出していって欲しいね。

そんな、危険なヒーローに挑むヴィランサイドのハチャメチャな物語。

気になった方はぜひやってみてほしい。

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