[ドキュンサーガ 感想]明かされる世界の真実から目が離せないSFファンタジー[漫画]
ドキュンサーガ1巻の表紙

引用:ドキュンサーガ1巻より


[ドキュンサーガ 感想]明かされる世界の真実から目が離せないSFファンタジー[漫画]

記事内の作品おすすめポイント要約

  • バトルや物語における駆け引きや展開、思考の遷移の読み応えが凄まじい

  • コミカルさ、ダークさ、SF、ファンタジー、ありとあらゆる要素が詰まっている面白さ

  • 物語の核心にも繋がる部分であるキャラデザインの良さも魅力

こんな人におすすめ!

  • 奥行のある物語や展開に魅力を感じる人

  • あらゆるジャンルの漫画要素をこの一作品で楽しんでみたい人

  • ファンタジーもSF作品もどちらの世界観も刺さる人

あらすじ

国王によって魔王討伐を命じられた国内の厄介者にして最強の男モッコス。

魔王の住む島に到着早々、配下相手に無双の戦闘力を披露するモッコスだったが、現れた魔王との戦いはとてつもない激戦へと突入する事になる。

そんな魔王との激闘の末、明かされるのはこの世界にまつわる衝撃の真実で・・・。

といった導入のファンタジーSF漫画。


作品、作者情報

全5巻。WebComicアパンダにて連載されていた。
なお5巻は2025年1月10日現在、電子書籍のみの販売になっている。
コミックウォーカーにて1話の無料試し読みも可能。


次にくるマンガ大賞2022 Webマンガ部門にノミネートもされていた。

作者は「いとまん」という方で過去に「発症区」等を連載していた。
現在は「囚人転生」の原作を担当している。


元々は 作者自身のサイトにて連載していたものを商業用に書き直したものが本作にあたる。


作者のwikipediaページはこちら。


本作のwikipediaページはこちら。



ここが良かった!

1.見た目に反して戦闘の駆け引きが秀逸

勇者モッコスは粗暴な態度で人々から嫌われてはいるが、その実力は国内最強。

見た目はチンピラそのものだけど、周囲が恐れる理由がはっきりと分かる程の戦闘力、魔力の才能を持っていて、一般人には到底出来ない芸当をさらりとこなしてしまう驚異的な存在。

ところがそんな人類最強とも言えるモッコスをもってしても苦戦に苦戦を強いられる魔王との闘い。

この戦闘における互いの駆け引きがメチャクチャ熱いし面白い。

細かく書くとネタバレになってしまうので伏せるけど、見た目の脳筋さと何も考えて無さそうなチンピラDQN風のモッコスが緻密な策を駆使して戦う展開はかなり熱い。

正直最初の方を読んでいた時は最強のDQN風の男が無双するギャグ漫画なのかと思っていたけど全く見当違いも甚だしかったね。

勿論、普通にシリアスギャグっぽい雰囲気は随所にあってケアル(有機溶剤)とかプロテス(少年法)とか笑うしかない部分は多いんだけどね。

後、鳥顔の敵がケンタッキーって名前なのとか普通にギャグ漫画っぽさ全快ではあるのだけども。

でもそういうギャグ漫画的な面白さに留まらない熱い戦闘描写も本作の大きな魅力だと思う。

しかももっと言うとそんな熱い戦闘描写ですらある種の伏線に過ぎない所も本作の面白い所なんだよね。

※一応補足しておくとDQNっていうのはネットスラングでヤンキーとかの粗暴な態度の人間を指す言葉。
勇者モッコスが自らをエドワードハインリッヒと名乗っているシーン

引用:ドキュンサーガ1巻より

こいつが勇者という設定がギャグでしかない

小柄な魔王が巨大なトゲ付き鉄球の武器を構えているシーン

引用:ドキュンサーガ1巻より

小柄な女の子が巨大な武器使っているの良いね

魔王直属の四天王それぞれの登場と紹介シーン

引用:ドキュンサーガ1巻より

四天王の中でもケンタッキーの存在感が凄い


2.様々な表情を見せる衝撃展開の連続

そうなると、国の厄介者でありながら魔法の力を駆使して敵と戦う希代の暴れん坊モッコスが主役のバトル漫画だと思う方もいるかもしれない。

ところがそれ自体が入り口も入り口。

確かにそういう側面においても大分面白い作品ではあるけれども実はそれが主軸ではない。

残念ながら1巻の段階では物語はまだまだ始まったばかりで、魔王の口から明かされる世界の真実の序章部分にすぎない。

そのため2巻以降では作品の様相は一変する。

1巻を読んだ人は是非騙されたと思って2巻も続けて読んで欲しいね。

ネタバレにならない程度に軽く触れておくと、2巻以降では迫害された同じ志を持つ同種族の仲間たちと、コミュニティを築き、維持する事に挑む魔王が内政で苦悩する。

みたいな大分社会派なテーマになっていくのだが語彙がなくて上手く伝わらなかったら申し訳ない。

そんな風にギャグ漫画なのかな?と思いきやバトル展開が熱く、バトル漫画なのかな?って思うと、人間模様や社会学の観点を深く掘り下げた壮大な物語へと展開。

といった具合に次から次へと展開する物語にどんどんと引き込まれていく。

そんなわけでこの1巻はそんな過去編への布石でしかなく、さらに言えばその衝撃の連続な過去編すら今後の現代編への布石にすら過ぎない。

目まぐるしく新たな情報が出てくるテンポ感といい凄まじい作品だと思うね。

こんな傑物がよく今まで漫画界に潜んでいられたものだと驚かされる。
この世界の真実についてモッコスへと語り始める魔王

引用:ドキュンサーガ1巻より

転生機という謎の装置。グッとSF感出てくる


3.魔王陣営含めキャラデザインが魅力的

本作のもう一つの魅力が、魔王陣営のキャラクターデザインの良さ。

不気味な見た目のキャラから可愛らしいキャラまで、とにかくバリエーションが豊富。

テキサスや魔王は見た目が可愛いくて癒されるし、ケンタッキーとかはどこか不気味な雰囲気もありつつユーモラスなデザインだったりして、キャラクターの見た目の個性に幅があるのは凄く良いね

その辺は本編の内容に関わってくる部分だったりするし。

もちろん、1巻に出てくるキャラデザインは氷山の一角に過ぎず、この後2巻以降に出てくるキャラの中には更に中2心をくすぐってくる様な不気味で素敵なデザインのキャラも登場したり枚挙にいとまがない。

そういう所もこの作品の魅力の一つだと思う。

しかも見た目に関する話もただ単に魔王に仕えている魔物だからこんな風に一般的な人間からかけ離れた姿をしているのかと思いきや、そこも実は伏線になっている。

この辺も面白発想だなーって思うね。

特に僕はファンタジー系のRPGのゲームをやることも多いからこういう発想には衝撃を隠せなかったね。

続きを読み進める毎に明らかになっていくんだけど、その辺の話も中々に読み応えのある展開。
魔王陣営の不気味で個性的なデザインの魔物

引用:ドキュンサーガ1巻より

魔王と一応同種なのに全然画風が違う

総評

DQNとファンタジーの融合的なギャグ漫画から始まり、激熱な展開が目白押しのバトル漫画、そして魔王の内政苦労漫画なSFへと次々と変化しまるで何作品も読んでいるかのように表情豊かな本作。

どの側面にでも高水準で描かれており、そのどれもが非常に面白い。

今後どんな違った展開が待っているのか凄くワクワクして新刊が発売されるのが待ちきれないんだよね。

これ以上、驚くような急激な展開はそうそうないと思っているけど、もしかしたら連載が終わるころにはスポーツ漫画とかになっていたりして。

それはそれで面白いのかも。
いや、それは最早ギャグ漫画になるのか?

目まぐるしい展開が多すぎて僕自身少し混乱してきているのかもしれない。

ちなみに作者自身のHPにて単行本化された商業版とは異なるバージョンが何話か無料で公開されており、読むことが出来る。

なのでもし本作が気になった方がいたのなら試しに読んでみるのもいいかもしれないね。

一応僕も少し読んでみたけど商業版よりもエログロ方向に過激かなといった印象。

個人的には商業版のテンポとエログロ控えめな感じの方が好きかなーとは思う。

この辺は完全に個人差が出るだろうけども。
参考までに。

そんなわけでとにかく今、僕が続きが気になる漫画の中でもトップクラスの本作。

めちゃくちゃオススメなので気になった方は是非読んでみて欲しい。

著者プロフィール

gemaikiのアイコン gemaiki

ゲーム・漫画の感想やレビューブログの運営4年目。
プレイヤー目線での素直な感想を心がけながら更新中。

子供の頃から児童書のファンタジー作品は読み漁りまくっていてハリーポッターとかは鉄板で好き。
そこから鋼の錬金術師や冒険王ビィト、HUNTER×HUNTERなどを通り、最近では最果てのソルテやRTA走者はゲーム世界から帰れない、ニセモノの錬金術師などがお気に入り。

ネタバレは極力避け、購入に悩んでいる方の背中を押し、出来るだけ初見の楽しみは奪わないレビューを心がけています。

直近に累計10万PVを超えました。感謝!

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