[ドンキーコングバナンザ エメラルドラッシュ 感想.評価]爽快ローグライトDLC[ゲーム]
ドンキーコングバナンザのDLCエメラルドラッシュの紹介画面

[ドンキーコングバナンザ エメラルドラッシュ 感想.評価]爽快ローグライトDLC[ゲーム]

どんなゲームか

本編での激闘を終え、暫しの冒険を楽しんでいたDK。

しかし、そんな彼の元に故郷のDKアイランドにあの男が訪れたという一報が届く。

慌てて向かったDKが目にしたのは新たにエメラルドを集め一攫千金を狙うヴォイドの姿であった。

彼の行動を訝しげに思うも、新たな社員として迎え入れられたDKの次なる戦いが今始まる。

といった導入のドンキーコングバナンザのローグライト系DLC。

作品情報

2025年9月12日配信。開発元は任天堂。
対応プラットフォームはSwitch2。

価格は2000円。

新たに追加されたDKアイランドエリア

ローグライト要素のエメラルドラッシュモード追加

ヴォイド社員としてノルマ達成によって開放される諸々の要素

最初のカードノルマ達成後には更なるやり込み要素も

といった特徴がある。

ドンキーコングバナンザの公式サイトはこちら

プレイ環境と状況

Switch2でTVモニターにてプレイ。

一通り最初のノルマを達成しクレジット画面を見たあと、全てのエリアでレベル7クリア、二段階目のノルマも達成し、スキル図鑑も全て埋めた段階での感想、評価。

ちなみに本編での様子はこちら。

[ドンキーコング バナンザ 感想.評価]破壊の爽快と遊び易さが詰まった名作[ゲーム]

X(旧Twitter)でのプレイ当時の僕の感想。

要素毎の感想と評価

1.新天地DKアイランドの雰囲気は好き

まず、今回のDLCの目玉であるDKアイランドの追加は個人的にはめちゃくちゃ良かったと思う。

南国の島の様な空気感がエリア全体を包んでいて、ちゃんとドンキーの自宅や仲間達が終結している感じもめっちゃ好き。
島の目立つ所にドンキーの顔を模した岩山みたいなのもあるし。
DKアイランドの自宅前にて仲間たちが集まっている様子を眺めているドンキーコングとポリーン

仲間達が全員集合している空気感とかも大好き

あと、ドンキーコングシリーズではお馴染みのオウムのスコークスも登場。
島中の至る所に生息しているのが何だか南国感あって良い。

その内の一匹はバナナチップと引き換えにDKアイランドに本作に登場するキャラクターを模した石像を持ってきてくれたり、金と交換してくれたりする。

この時に持ってきてくれる石像は実際に持ちあげたり投げたりすることもでき、エメラルドラッシュ中にも使えて便利だったりする。

ちなみにDKアイランド内には基本的に本編のようなバナナは存在せず、ボーナスステージ複数あるのみ。

このボーナスステージは本編内にもあったものと同様の内容になっていてちゃんと金も稼げるので初プレイの人には有難い仕様になっている。

全体的に、DKアイランド自体はオマケ程度ではあるもののドンキーコングらしい要素や空気感が揃っていたのと細々とした本編で不満だった稼ぎ要素なんかが導入されていて個人的には満足度は高かったかな。

後述するエメラルドラッシュのチュートリアル的な立ち位置としても優秀だったしね。

2.ローグライトなエメラルドラッシュ

今回新たに追加された新要素のローグライトなエメラルドラッシュは個人的にめちゃくちゃ楽しめたな。

基本的な流れはバナナや化石を入手することで今回のエメラルドラッシュのみで使える特殊なパッシブスキルを解放し、発生するヴォイドミッションをクリアしながらラウンド毎に指定されたエメラルドノルマを達成していく。
未達だとそこで終了という感じ。

レベルも用意されていて上昇するごとにラウンド数やノルマが増え、ドンキー側が最初から使えるスキルやバナンザも減っていく。

レベル7まであって6辺りからは雑にはクリアできない位にノルマも初期条件も厳しくなってくる。

ローグライト部分としてはランダムに取得できるエメラルドスキルがどれもユニークで何を起点にしていくのか考えるのが楽しかったな。
エメラルドラッシュにおいて、どのエメラルドスキルを取るか複数の選択肢が提示されている場面

どのスキルを重ねていくのかが攻略の鍵になる

例えば敵の倒し方で取得出来るエメラルドの倍率が変わったり、特定のバナンザの時に倍率が上がったり、アイテムの所持数で倍率が変わったりと様々。

自分の得意なスタイルに合わせてバナンザ関連の強化を取るのも良いし、敢えて倍率の高いリスキーなスキルを取っていくのもかなり有用。

この辺はプレイヤーによって好みはあるだろうけど、バナンザを使えなくなる代わりに倍率が高い孤高などはやはり強かったな。
逆にバナンザも全部取得していけるのならばそれが有利になるスキルもあったりと幅は広く感じた。

割とコングバナンザやタマゴ攻撃での倍率付与がしやすいダチョウバナンザなんかも個人的にはオススメかな。
エメラルドラッシュの貯水湖の階層にて、敵を倒すと同時に大量の倍率とエメラルドが表示されている場面

終盤の大量エメラルドや倍率上昇が凄い爽快

ちなみにこれらのエメラルドスキルはノルマカードの達成率によって新しいものが開放される。
個人的には終盤開放されるチップ関連でエメラルドを稼げるやつは全般が強かった印象。

やればやるほど自身の経験値と開放されるスキルによってクリアが楽になっていく感じもローグライトらしさを感じられて個人的には好きだったな。

あとはクリアに際してはワープたるの存在も超重要。
これは通常のたる移動同様にその場から高速移動のために使用できたり、ファストトラベル地点へワープ移動出来たりとかなり便利。

特に階層が複雑なエリアではヴォイドミッションをこなすために最低でも往復の二つ位はキープしたい所。
エメラルドラッシュの砂漠の階層にて、破片スケボーで一定距離を移動するヴォイドミッションをこなしているドンキーたち

ヴォイドミッションは積極的にこなすべき

ステージとしては今回新たに追加されたDKアイランドを含め、本編での懐かしいエリアの大半で挑戦できるようになっていて、後述するけどそれぞれに特徴が色々とあって試行錯誤するのが非常に楽しかったな。

3.ノルマ達成開放されるやり込みの魅力

今回のエメラルドラッシュで個人的に刺さった要素としてはスタンプカードの様なノルマに応じて様々な追加要素が開放されるという点だったな。

内容は大きく分けて3つ。

1つはエメラルドラッシュにてランダムに与えられるエメラルドスキルの拡張。

これによってやればやる程新しいスキルでより一層ユニークな遊び方が出来るのが魅力的だったな。
一定のノルマ達成によって新たに開放されるエメラルドスキルなどの要素を確認している場面

徐々に新スキルが開放される感じも良かった

2つ目は新しいエリアの解放。
一度クレジットを見た後にも更に様々なエリアでのエメラルドラッシュが開放され、どれも特色がはっきりとしていて楽しめた。

3つ目は二人の服の追加。
エメラルドラッシュに有利な能力も付与されているのと、ポリーンのヴォイド耳モチーフの服が可愛かった。
一定のノルマ達成によって手に入ったポリーンやドンキーの新しい衣装に変更している場面

相変わらずポリーンの新衣装は可愛かったな

また、カードノルマ前半を達成するとクレジットミニゲームの後に更なるノルマが開放。 諸々の要素における追加が開放出来るのと、エメラルドチップを使った登場スキルの封印が可能に。

これがめちゃくちゃ攻略において重要。

端的に言えばエメラルドチップを使う事で特定のスキルの登場を一切封じることができる。 なので使わないバナンザ系やエリアの構造上刺さらないスキルを早めに封印することが高難易度クリアへの鍵になったりする。

ただし、チップは封印するごとに要求値が上がっていくのでその辺をどう考慮するかも戦略上重要になってくる。

他にもカード後半を最後まで上げ切るとヴォイドとの決戦という要素も追加される。
これは文字通りヴォイドとの再戦に挑む事が出来る。

ただし、今回はDKアイランド全域を駆使した戦いになっていて、逃げ惑うヴォイドを追いかけながら戦い、最後は浜辺で決戦という感じ。
ノルマ達成によって出現するヴォイドとの再戦にてDKアイランド全体を移動しながらヴォイドと戦うドンキーコング

ヴォイドとの再戦は移動が多くて結構大変

体力が多く、1発与えると逃げ回るので結構大変だった。
シマウマバナンザが大活躍。

ちなみにカード全部のノルマを達成したのとほぼ同じ位にレベル7全制覇が出来たのでボリュームの作り方としても丁度良かったとは思う。

そういう意味合いでも割とがっつりとしたやり込み要素だった気がした。

4.各エリア毎のざっくりとした所感

折角なのでそれぞれのエリアでのエメラルドラッシュにおけるざっくりとした所感を書いておく。

どれもレベル7でクリアするまではやり込んでいるので多少攻略の参考にでもなれば幸い。

まずはDKアイランド。
エメラルドラッシュのチュートリアルのような立ち位置。
エリア自体が階層もなく、そこまで広くもないので攻略としてかなりシンプルだった。

たるワープさえ確保してヴォイドミッションやっておけばレベル7クラスでも容易にクリア出来ると思う。

とにかく倍率の高いエメラルドスキルを重ねまくるのが重要。

丘の階層。
こちらも比較的簡単。

DKアイランドよりも広く、多少階層があるのがネックではあるけど、たるワープを確保してヴォイドミッションをこなしていれば問題ない。

破片スケボーが刺さりやすいので、距離で倍率とかを取ると楽。

貯水湖の階層。
こちらは階層が多く、全体的に割と広めなのと、エメラルドが水に落ちて拾い辛かったりするのが大変。
あと、ぶら下がって移動するエリアがあるのが多少厄介。

ただ、リポップする敵が至る所に湧くので倒した時に倍率系を重ねられるとクリアは割と簡単。
特にピーカブーは数が多く稼ぎに向いていたかな。

荒野の階層。
貯水湖同様に階層が多く、更に一つ一つがトロッコで繋がっているため、自ら移動するのはかなり大変。

たるワープをある程度の個数用意するのは必須レベル。
敵も一応多めにポップするのでヴォイドミッションで立ち寄った際にきちんと倒していけば割とクリアは難しくない。

それでも慣れるまでは結構失敗した序盤の一つの壁。

氷河の階層。
序盤に開放される中では個人的にはかなり鬼門だった。
エリアは広いし高低差も多いし、滑るしで大わらわ。

スキルが出揃っていない中で攻略するという意味では1番時間がかかったかもしれない。

ただ、貯水湖や荒野と同様に何ヶ所か敵がリポップするのでそこを起点にヴォイドミッションをやればクリアは可能。
特に集落横と橋前は鉄板。

食品工場の階層。
個人的に好きなステージをエメラルドラッシュで堪能できたのは嬉しかったな。
ただ、今回のエメラルドラッシュの中でも苦戦した部類でもあるのが複雑な心境。

特に序盤のエメラルドスキルだと割とムズい。

それぞれの化石の位置、バナナの位置が割と離れた間隔なのと、下の階層でヴォイドミッションが来るとアクセスの悪さで苦労する。

敵も一応リポップするものの、たるワープを使っても微妙にアクセスが悪かったりするし自分なりのコースを開拓するのにかなり手間取った。
ある意味で新しい思い出の作れたエリアとも言える。

リゾートの階層。
個人的には割と楽な部類。
広く、水場は多いけど階層が無いのとリポップする敵が多いので稼ぎ易い。
倒した時にロケット石を出す敵を稼ぎで利用する際にはその後処理をちゃんとしておかないとポップが変になったり、エメラルドの量が減ったりする点には注意。

簡単とはいえ、クランキーコングの位置を覚えてなかったので何度かミスったので場所を調べておくと楽。

全体的にスケボーなどの移動系のスキルが刺さりやすいのも良いね。
エメラルドラッシュのリゾートの階層にて、持ち上げた土で敵を攻撃しようとしているシマウマバナンザ状態のドンキーコング

その階層固有の敵をどうするかもかなり重要

原生林の階層。
ここも比較的難しい。

エリア自体は広くないけど階層の多さと掘ると毒だったり、茨トゲトゲだったりがとにかく移動に際して厄介だった印象。

ポップする敵自体は多いけど諸々の要素で倒しにくいのも難易度をはね上げていた気がしたな。
地味にゴム系の地形を壊すのも手間だったし。

個人的には孤高よりもダチョウバナンザが大きく刺さった印象。
流石族長のお膝元といった感じ。
エメラルドラッシュの原生林の階層にて、空中からタマゴ爆撃で敵を倒しているダチョウバナンザ状態のドンキーコング

刺さるバナンザ刺さらないバナンザは結構ある

廃棄場の階層。
縦長かつ全てを掘り進める必要があるのが結構大変だったな。

ただし、慣れると横の広さがない分、たるワープも刺さるし、なんなら使わなくてもサクッと移動できるので楽。
隠れてはいるけどピーカプーも多いし。

表示されていた難易度に対して個人的には試行回数少な目にクリアできて楽だったかな。

砂漠の階層。
広さと階層の多さがえげつないけど、同時に敵の数も多いので個人的には楽だった。
ただ、一番の稼ぎ頭であるサソリ型のモンスターがどっちがどっちなのか混乱する点にだけ注意。

難易度表記は高かったもののレベル7でも1発クリア出来た数少ないエリアの一つだったな。

暴風の階層。
表記の恥じないレベルで今回のエメラルドラッシュの中でも最高難易度な気がしたのがここ。
階層の多さ、複雑なギミック、敵も倒すのに1手間必要なやつが多いというややこしさ。

僕自身はコングバナンザでクリアしたけど、ダチョウ、ゾウ辺りでも行けそう。
とにかく溶岩を攻略できる系は楽。
逆にここを突破し辛い孤高が刺さりにくい点で苦戦した感。

とざっくりとそれぞれの階層におけるエメラルドラッシュでの所感はこんな感じ。
基本的にどこかでも触れたけど、バナンザ不使用の孤高が拾えればそれを伸ばすのが楽。

拾えなかったり、どうしても突破できない地形は対応したバナンザを使い、割り切って一つに伸ばしていくと攻略できるとは思う。

一通り全てのエリアをレベル7クリアして個人的にはボリューム感とゲーム性には満足。

ある程度、どんなエメラルドスキルの構成でも楽しめるのは良かったし、終盤開放されるエメラルドスキルがかなり使い易かったので個人的にはその辺のバランスも丁度良かったと思う。

ただ、ローグライトとして見た時に高レベル帯は若干エメラルドスキルに強弱がハッキリしすぎな感じはした。

特に後半は敵を倒す系以外は微妙に使い勝手が悪かったため、もう少し高レベル帯でも、本作の醍醐味であるエリア破壊での稼ぎが安定しても良かったとは思はないでもないかな。

5.その他システムやバグに関して

ロードは本編同様に速め。

ただ、ファストトラベルやマップ間の移動も基本的には快適ではあるんだけど、ローグライトという仕様上やり直しやエリア移動が割と頻発することを考えると正直若干気にはなってくる。

特にたるワープは実装するなら演出もほぼ無く一瞬で読み込み終えて欲しかった感。
高難易度だとヴォイドミッションをこなすことは必須になってくるため、この辺がテンポをいまいちにさせていた感はどうしてもあったかな。

バグに関しては特に遭遇せず。

もしかしたら倍率周りがバグったりしていたのかもしれないけど少なくともレベル7を一通りクリア出来たのでプレイとしてマイナスな感じはしなかった。

あと、システム面について軽く補足するならバナナチップを簡単に稼げるようになったのはかなり有難いと思ったな。
本編だと最終的なコンプリートをするには結構渋かったのでこれは新規ユーザーには優しい設計になっていたね。

ここが良かった!

・既存ステージを堪能出来るゲームシステムが良い

・大量エメラルドの出現が爽快

・DKアイランドの空気感や景色が最高

・やり込みボリュームとしても満足度は高い

・ローグライト的に徐々に楽になるバランスも程よい

ここが気になる!

・たるワープでの細かい読み込みは多少気になる

・ヴォイドミッションの場所と内容が似通い過ぎている

・上のレベルクリアで下にもチェックがついて欲しい

総評

個人的には本編のゲーム性とローグライトさが絶妙にマッチしていて凄く楽しめたな。

本編の爽快さをローグライトに上手く落とし込んでいたと思うし、終盤手に入るエメラルドの数とか敵を倒した時の倍率表示はとにかく気持ち良かった。

挑戦するほどに新しいエメラルドスキルが手に入って楽になる感じや、前半のノルマ達成後に開放される封印要素で更に遊びやすくもなっていたと思うし。

久々に時間を忘れて熱中して遊んでしまったな。

今後もエメラルドラッシュ関連で追加があるのか、ストーリーに拡張があるのか分からないけど、楽しめた作品なので色々と幅を見せていってほしいね。

そんな、本編の爽快さを更に遊びとして昇華させたDLCエメラルドラッシュ。

気になった方はぜひ遊んでみて欲しい。

当ブログ内の似たオススメ作品の記事