[対ありでした。 感想]お嬢様が格ゲーをやるというギャップだけに留まらない面白さ[漫画]
対ありでした。1巻の表紙

引用:対ありでした。1巻より

[対ありでした。 感想]お嬢様が格ゲーをやるというギャップだけに留まらない面白さ[漫画]

あらすじ

黒美女子学院というお嬢様学校に通い周囲からは白百合様と呼ばれる程の異彩を放つ外部生の夜絵 美緒。

そんな彼女に同じ外部性として少し嫉妬心を抱いていた深月 綾はひょんな事から白百合様が普段の様子とは全く違う、お嬢様らしからぬ言動で禁止されている格闘ゲームに勤しんでいる姿を目撃してしまい・・・。

といった導入のお嬢様格ゲー漫画。

作品、作者情報

2025年6月23日現在、既刊9巻。月刊コミックフラッパーにて連載中。



コミックウォーカーにて1話の冒頭を無料試し読みすることも可能。

実写ドラマ化と2025年内のアニメ化が決定している。

対ありでした。アニメ公式サイトはこちら


作者は「江島 絵里」という方で、過去に「少女決戦オルギア」や「柚子森さん」等を連載していた。


ここが良かった!

1.お嬢様が本気で格ゲーに取り組む熱さ

まず普段ゲームをやらない様な雰囲気を纏っている優雅なお嬢様が格ゲーにメチャクチャ熱を持って挑戦しているっていう構図が読んでいて面白いんだよね。

単純にお嬢様とゲームっていうある意味相反する存在同士のギャップがあるっていうのも良いんだけど、そこに本気の熱量を持って挑んでいるっていう空気感が非常に胸を熱くさせる。

ただの道楽として格ゲーをやっているんじゃなくて勝つためにはどうしたらいいのかキチンと対策を立てたり同志を集めて学内でこっそりと特訓したりと設定の一本槍じゃなくて物語として面白くなる様な展開をしているっていうのもかなり魅力だと思う。
格ゲー中の白百合の様子を分析する深月

引用:対ありでした。1巻より

コメディ、百合もあるけど熱い展開も良い

記事を書いている時点の新刊では格闘ゲームの大会に出場していて、そこでの展開も1つ1つが熱く、面白い。

勿論格ゲー部分の熱い展開というだけじゃなくて2人のちょっと百合っぽい雰囲気にはドキッとさせられる様な事もあるし、お嬢様としての丁寧で優雅な雰囲気と格ゲーマーとしての粗野な言動のギャップも笑えて面白いし作品としての完成度が高くて素晴らしいんだよね。

現在盛り上がっている、大会編が終わったら今後どういう展開が待っているのかっていうのもかなり期待大。


2.独自の格ゲーを軸に用語解説も丁寧

本作では既存の格ゲーでは無くπ4(Iron Senpai4)という作品独自の格ゲーが出てくるんだけど、こういう作りも結構面白い。

僕自身ゲーム自体は好きでよくやるんだけど、格ゲーはあまりやらないので詳しくは無い。

だけど、そんな人でも格ゲー界隈の雰囲気が分かるように丁寧に作られていて、ちゃんと専門用語の説明もされるし、オリジナルキャラの戦闘スタイルやタイプなんかもやんわり解説がなされるから良く分からなくても内容が入ってきやすいっていうのは魅力だね。

この独自ゲーム自体の設定も微妙に凝っていて、キャラから必殺技、専門用語まで登場してくる。

もちろん元ネタとかはあるんだろうけどここまで色々盛り込んでくるのはシンプルに熱量を感じて良いよね。

ハガネ先輩とかネコミ書記とか絶妙にいそうでいなさそうな名前とキャラの雰囲気なのも結構好き。

パロディっぽい波動殺やら竜巻旋風肘とかの技もあるけど。

後、単純にネコミ書記可愛い。放ってくる技はえげつないけれども。
Iron Senpai4におけるテクニックの解説がされている場面

引用:対ありでした。1巻より

独自要素も含めて専門用語の解説は丁寧

改めてこういう格ゲーがテーマの漫画を読んでいて割と専門用語とかその業界でしか使われない用語が結構多いんだなーって思う。

3先(3点先取)とか意外と日常や他のゲームでは使わないし。

この辺の独自の格闘ゲームを使った上で知らない人でも読みやすい様に工夫されているのは非常に魅力的だと思うね。


3.個性的な登場人物も多め

登場人物も個性的な人物が多い。

まずはメインである綾と白百合の2人。

お嬢様学校に通う事になった外部生でお嬢様感の薄い綾の言動が割と面白かったりする。

今までの一般的な学校や生活の雰囲気とは全く違うお嬢様な空気感に馴染めていない感じはちょっと笑っちゃうね。

言動はお嬢様らしからぬ事が多い。

元々格ゲーはやっていたけど現在は色々あって決別していた。

でも白百合との出会いで結局その過酷な道へと引き戻されることになる。因果なものだね。
お嬢様学校に外部から入学している事もあって地頭は良い。

白百合様も格ゲーだと熱くなりすぎる所はなんか笑っちゃう。
しかもそれを見つかってからの泣きのくだりとか感情の起伏がえげつなさ過ぎる。

格ゲーが絡むとお嬢様感一切無くなるどころか奇人変人の表情をのぞかせてくるのがまた面白いし、割と変顔も多い。
見た目とは裏腹な子供っぽい言動がちょっと可愛らしかったりするね。
巡回してる人にバレないように毛布の中で密着状態になっている深月と白百合

引用:対ありでした。1巻より

読者までドキドキさせられるシーンも多々

1巻の段階では白百合と綾の2人がメインではあるんだけど、巻数を重ねる毎に出てくるライバルや一緒に格ゲーの特訓を行う様になる一ノ瀬や犬井なんかの登場人物たちも魅力的。

特に記事を書いている時点での新刊では、主人公たちは大会に出場しているんだけど、そこに登場してくる格ゲー界隈の名のしれたプレイヤーが誰も彼も魅力的。

中でもgekidoとカフェオレは見た目からしてヤンキー漫画からワープしてきたのかってくらいのリーゼントとかで初っ端からインパクトが凄い。

しかもただのネタキャラなのかと思いきや普通に強いし、メインのキャラ達と激闘を繰り広げるしでここの試合展開はメチャクチャ面白かった。

今後もこういう強敵が出てくるんだと思うとワクワク感が半端じゃないね。

後、お嬢様方の若干の百合百合しい空気感も面白かったりするね。


総評

お嬢様と格ゲーというギャップ勝負の一発屋的な内容かと思いきや、全体的に熱いシーンや笑えるシーン、ちょっとドキっとするそれぞれのシーン等、話の展開自体も面白くて続きが気になってしまう作品なんだよね。

独自のパロディっぽい格ゲーも意外と技とかちゃんと設定されているのも面白いし。
今後どういうプレイアブルなキャラが出てくるのかは結構興味深かったりする。

特に大会編に入ってからは更に面白さが加速していて続きが読みたくて仕方ないんだよね。一段と熱い展開にも入っていくし。

かと思えばギャグみたいな雰囲気のキャラも出てくるし。

そりゃアニメ化やら実写ドラマ化するよね、といった感じに割とあらゆる角度に隙が無い感じがするね。

そんな、お嬢様が格ゲーをやるギャップだけに留まらない熱さと笑いと百合百合しさがある作品。

気になった方は是非読んでみて欲しい。



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