[珍獣のお医者さん 感想]犬猫以外のエキゾチックアニマル専門の獣医たちの治療劇[漫画]
珍獣のお医者さん1巻の表紙

引用:珍獣のお医者さん1巻より

[珍獣のお医者さん 感想]犬猫以外のエキゾチックアニマル専門の獣医たちの治療劇[漫画]

あらすじ

犬猫専門の獣医を志していた神無は念願叶って就職するもアレルギーが発症。

情熱はあるものの獣医としての仕事が出来ず雑用に回された挙句クビになってしまう。

犬猫を診る事の出来なくなった神無は仕方なく動物関連の他の職場を探すことに。

そんな中たまたま面接に訪れたのが犬猫以外の動物たち、いわゆるエキゾチックアニマルを扱う病院で・・・。

といった導入のエキゾチックアニマル病院物語。


作品、作者情報

2025年8月18日現在、既刊4巻。ハルタにて連載中。



コミックウォーカーにて第1話の無料試し読みも可能。

作者は「二宮 香乃」という方で過去に「小学生ゾンビ・ロメ夫」という作品の単行本が発売されている。


ここが良かった!

1.犬猫以外を治療する獣医という珍しさ

犬猫以外の治療を行う病院が舞台という設定が凄く面白かったな。

そもそもエキゾチックアニマルという区分があるということを初めて知った。

確かに世間的なペットの割合を考えれば犬猫は圧倒的。
でも、それ以外の動物ももちろんいる訳で、そういった動物たちをどういう風に治療するのかっていうのは気にはなっても知る機会っていうのはそうそう無いんだよね。

その、良く知らない分野の事について詳しく知ることが出来るっていうのが個人的には凄く興味深く面白かったな。

1巻の段階だと割と爬虫類系が多め。

甲羅の割れた亀の治療だったり、ワニに目薬さしたり、ウサギ用人工呼吸器なんてものがあるのは初めて知ったな。

登場する生き物の生態なんかもある程度載っていて、そういうのを知れるのも面白かったな。

特に亀の甲羅の怪我の治療っていうのは、甲羅が骨で直に内蔵っていう生物的な構造は知っていただけに、どうやって治すんだろう?っていうのは興味深かったし面白かった。
亀の甲羅をパテで補強し治療する院長の月光先生

引用:珍獣のお医者さん1巻より

割れた甲羅をパテでつなぐっていうのは衝撃的

他には動物の保定に関する話も興味深かったね。
確かに安全に治療するためには動かないようにしっかりと固定するのは凄く大事だというのは納得。

よく知られている犬猫やギリギリ哺乳類くらいならある程度予測出来るけどワニとか本当にどうやって保定するんだろうとかメトャクチャ気になったね。

1歩間違えばお互いの命に関わる問題になる訳だしね。

あと、地味にウサギってストレスにめちゃくちゃ弱いのは初めて知ったな。

寂しいと死んでしまうみたいな言われ方するから構った方がいいのかと思ってたけどそういうもんでも無いんだね。

そのくせやたら我慢強くて弱っている姿を見せなくて気付いた時には手遅れになっている事が多いとかも意外だったな。

骨がもろくちょっとした台から飛び降りただけで骨折するらしいとかもびっくり。

高くジャンプするイメージがあったから高低差は得意なのかと思ってた。

それ故にウサギの診察は事故が起きやすく起訴になるケースも多いとか。

全体的に興味深い内容が多くて凄く面白かった。

ただ、扱っている内容の性質上、多少グロテスクだったり虫が出てくる点には注意かな。

今後どんなエキゾチックアニマルが登場するのか、その際にどういう治療を施すのか、楽しみだね。


2.努力家な主人公神無の成長に心温まる

努力家な主人公神無の成長も心温まる展開で良かったな。

元々犬好きだったため最初は犬猫専門で業界に入ったけどアレルギーが発症、仕方なくこのエキゾチックアニマルの病院へ。

という導入、そこからひたむきな努力で成長していこうとする姿にとても心温まったな。

病院で預かっている、自分がよく知らない生き物の事でもよく観察し、試行錯誤しながら成長していこうとする姿には素直に感動。
過去の職場でのノウハウを活かしテキパキと雑務をこなす神無

引用:珍獣のお医者さん1巻より

雑用含め努力する神無の姿は好感が持てるね

ただ、動物に嫌われがちなオーラでも出ているのか、大人しいとされる生き物にすら噛みつかれる始末。

そのため、生き物の保定が中々上手くできず、悩む姿も。

1巻の中だとワニの保定での葛藤にはそりゃそうだよなーって思ったり。
小型のワニでも危険な事には変わりないしね。

それでも頑張る姿には感動。

金銭不足に陥りがちな業界らしく、神無が過去の職場の雑用で行っていた創意工夫の節約術が役立っているのとか良かったな。

ここから先、神無にどんな苦難が待ち受けていて、成長出来るのか、読むのが凄く楽しみ。


3.新旧の個性的な獣医仲間と院長の存在

主人公の神無以外の獣医仲間も皆個性的で魅力的な存在だったな。

院長の月光は見た目のクール美人さに反して治療時の頼りになるワイルドさがかっこいい。
神無同様に犬猫アレルギー持ちらしい。

処置の腕前や胆力も凄いし、かっこいいバイクに乗っているし、後輩への配慮も欠かさない、めちゃくちゃ有能な人物で彼女が登場すると安心感が凄まじい。

海外で腕を磨いていた事もあったらしく、その辺の過去とか掘り下げとかも気になるところ。

業界的にも腕が良い事で有名で、他の病院で扱えない生き物はこちらに回されることも多いらしい。
色んな人がいるけれどエキゾチックアニマルを救える人は多くないと語る月光先生

引用:珍獣のお医者さん1巻より

治療の腕前も凄くて考え方も立派な完璧超人

もう1人の同僚の星。

割とズボラな雰囲気。
虫好きで色々飼っているらしい。

そういう事も相まってか異様に反射神経が良い。

色々と雑さもあるけど落ち込んでいる人に優しい言葉を投げかけりと意外と良い人な所もあって個人的には割と好きな人物だったな。

他にも別の場所で働く獣医仲間も何人か登場。
神無の同級生が関わってくるエピソードなどが出てくる辺り、業界自体はそこまで広くないのかも。

今のところ気になる人物でいうと、伊集院という人物が学生の頃にエキゾチックアニマル好きだったらしく、1巻の段階では名前だけが登場。

神無とは後々接点になりそうな要素もあるし、どんな風に登場するのかは気になるね。

あとは1巻で言うとNPO法人で爬虫類の世話をする山田。
月光とは旧知の仲らしい。
相当な爬虫類マニア。

こちらも見た目の温厚そうな感じに対して、エピソードの内容は割とワイルド。

今後、どんな獣医が登場して、どんなやり取りが繰り広げられるのか、そういう所も気になるね。


総評

エキゾチックアニマルを扱う獣医というあんまり馴染みのない角度の設定が非常に興味深く面白かったな。

単純な治療法の部分だけでなく、それに繋がる保定の話とかも面白かったし。

今後どういった界隈特有のエピソードが繰り広げられるのかは楽しみだな。

主人公の神無の成長も心温まる感じで良かったし。
輝ける場所が見つかって何より。

同僚である月光や星たちも含め登場人物にもまだまだバックボーンに謎が多かったりするしその辺の掘り下げも気になるところだね。

そんな、犬猫以外のエキゾチックアニマル専門の獣医たちの興味深い治療劇。

気になった方はぜひ読んでみてほしい。




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