[Dead Space 感想.評価]ホラーゲームとして隙の無い完成度のSFサバイバル[ゲーム]
Dead Spacのタイトル画面

[Dead Space 感想.評価]ホラーゲームとして隙の無い完成度のSFサバイバル[ゲーム]

どんなゲームか

採掘船の1つである石村と連絡が取れなくなり、急遽CECという組織によって船へと送り込まれたアイザックたち。

アイザックは大切な彼女であるニコールもこの石村に乗り込んでおり、気が気じゃない状況。
そんな中たどり着いた石村には想像を絶するほどの危険な化け物たちが巣食っていて・・・。

といった導入のSFサバイバルホラー。

作品情報

2023年1月27日発売。開発元はMotive Studio

対応プラットフォームはPS5、Xbox One,、Xbox Series X|S、PC等。

価格は8,700円。

CS版は日本未発売で、PC版のみ購入可能。

過去に発売されたDead Spaceの正式なリメイク版。

恐ろしい演出だらけのホラーゲーム部分

危機的状況に一筋の希望をもたらす様々な武器

多くの謎や衝撃的な展開満載のストーリー

クリア後のやりこみ要素

字幕による日本語への対応

といった特徴がある。


公式サイトはこちら


プレイ環境と状況

今回僕はSteam版をプレイ。
コントローラーはデュアルセンスを使用。



1周目をノーマルでクリアし、ニューゲーム+での追加エンディングも見た段階での感想、評価。

ちなみにオリジナルのDead Spaceシリーズは北米版を1から3までクリア済み。

外伝作品に関しては未プレイ。
といった感じ。


X(旧Twitter)でのプレイ当時の僕の感想。



要素毎の感想と評価

1.ホラーゲームとしての仕上がりは完璧

まず本作の肝でもあるホラーゲーム部分の仕上がりは非常に素晴らしかった。

当時の段階でもかなり恐ろしい演出やら仕掛けやらで楽しめた記憶があるけど、それを全く色褪せさせず、何ならパワーアップしたんじゃないかと思わせる程に盛り盛りなホラー要素がメチャクチャ怖面白かったね。

導入に始まり、ストーリー展開、敵の化け物の不気味さ、多々ある恐怖演出、全てにおいてホラーゲームとしての仕上がり具合はかなり高かったと思う。

特に、オリジナル版の時にも感じたけど、化け物の襲撃や諸々の影響によって、要所要所に登場するモブキャラたちの精神崩壊している姿がかなり怖い。

今だに思い出してもゾワッとするのは自分の頭を壁に打ち付けている船員の姿。
アレはオリジナル版でも相当にビビった記憶があるね。
暗い廊下の向こうの部屋で壁に頭を打ち付けている人物

何か打ち付ける音。遠くに見える人。増す恐怖

他にも船外を含む無重力空間での心細さみたいなのもかなりホラー感は高め。

しかも、真空状態では音も聞き取りにくくなるため、いつの間にか化け物が真横にみたいな事も。
これは何度プレイしていてもメチャクチャびびる。
宇宙空間で船外活動を行う主人公のアイザック

船外での心細さはまた違った怖さがある

更に本作ではプレイヤーの状況に応じてホラー演出が微妙に変化する新システムが導入されているらしく、様々な演出がランダムに襲いかかる。

例えば、船内の各所にある通風孔1つとっても色んな表情を見せてくる。

通常はここから化け物が出入りしてくるわけなんだけど、僕が味わっただけでも数パターンあった。

物音がして化け物が飛び出してくるオーソドックスなパターン。
物音はするけど化け物は出てこないスカしパターン。
急に通風孔のプロペラだけが激しく回るパターン。
音もなく化け物が飛び出してくるパターン。

等など様々なパターンでプレイヤーの心理に揺さぶりをかけてくる。

そういうシステムに変わった事もあってか、いわゆる安全な場所が船内では殆ど存在せず、武器をアップグレードするためのベンチ使用中であろうが、ショップでアイテムを買っていようが化け物は襲いかかってくる。

完全に油断していたタイミングで殴られている事に気付いた時は軽く叫んじゃった。

これは人によってはマイナスにも成りかねない気もするけど、個人的には緊張感が増して悪くは無かったかな。

強いて言えば、使用中に殴られたら強制的に解除とかにはしてほしかった。
微妙に襲われているのが分かりづらくて何発か食らっちゃったのはあんまり良い仕様とは言い難いかな。

他にも、音によるホラー演出もかなり凝っていて、明らかに場違いな歌が聞こえてきたり、船内の通路で自分の真上や真横を何かが蠢く様な音がしてきたりこの辺もかなり恐ろしい。

新システムを含め、全体的なホラーゲームとしての演出のクオリティが非常に高いのは本作最大の魅力だったと思うね。


2.サバイバルシューティングの面白さ

ホラー部分だけでなく、サバイバルシューティングとしての魅力も満載。

一介のエンジニアが使うには身に余るであろう様々な武器が登場。
それによって恐ろしすぎる怪物に対抗できるシューティング部分のクオリティもかなり高い。

武器種自体に色んなパターンがあって豊富だし、それぞれにメイン射撃以外に特殊なサブ射撃がある感じも良い。

シンプルなアサルトライフルの様なものから一定の距離に丸鋸を出し続ける超近接武器なんかもあって使用感がそれぞれ結構異なる。
ビームを放つ武器で船内の化け物を攻撃するアイザック

ビームとか強力だけど決して気は抜けない

しかも探索中に手に入るノードというアイテムでそれぞれの武器をアップグレード出来るのも楽しい。

単純に威力や装弾数を増やしたり、特殊攻撃の性能を変化させたり様々な強化が可能。

因みに装弾数が減った状態で容量を強化すると上限まで弾が込められるので覚えておくと攻略しやすくなると思う。
こういう所はホラーシューターにありがちな仕様。

個人的にオススメ武器はリッパー、フォースガン、プラズマカッター、ラインガン辺りかな。
連射系は弾数の消費に対して微妙に殲滅力が低く感じることが多かった印象。

この辺はオリジナルでもあんまり強くなかった気がするね。
多少、特殊射撃は実戦レベルになっていた気はするけども。
プラズマカッターを強化している場面

強い武器が一本あるだけで凄く気が楽になる

単純な武器以外にも物を投げたり動かしたり出来るキネシスや全てのモノの動きを遅くするステイシス等の装備もあって、こちらも戦闘に謎解きに大いに役立つ。

そもそものゲーム性が弾数の少ないサバイバルよりシステムなので、この辺の要素も駆使していかないと微妙に弾切れの危険性もある。

僕自身はオリジナルでのプレイ経験があった事もあってかノーマル難易度ではそれほど苦戦もしなかったけど、初見の人はこの辺をしっかりと使っていくと多少楽な攻略にはなると思う。

迫りくる化け物に咄嗟に色んな事を試している精神的な余裕があるのかは微妙だけど。
キネシスという特殊な能力を使って船内の罠を回避しているアイザック

キネシスを制する者はDead Spaceを制する

ステイシスという特殊な能力を使って敵の動きをスローにさせているアイザック

恐ろしい相手もステイシスがある時は怖くない

ゲームバランスの調整も非常に丁寧で、武器がどんどん強くなる故に大味な展開になりそうな気もするけど、進行度に応じて敵もいい塩梅に強くなってくるからずっとホラー感が続くのは中々上手なバランス調整だったとは思う。

もちろんこの辺はプレイスキルにもよるんだろうけどね。

ちなみにアーマーも強化出来て、最初は心もとなかった普通のエンジニアの作業アーマーも段々と強化されて鉄板の数が増えて硬そうになっていくのは結構好きだったな。

後、極限まで簡素化されたUIはオリジナル同様に素晴らしかったね。
所謂HPバーとかが存在せず、スーツの背中部分に目盛り等で表示されていて余計な情報が画面上に一切ないっていうのは相変わらず凄い作りだと思ったな。


3.おぞましい化け物も種類が豊富

本作でアイザックを苦しめる化け物の種類も結構豊富。
敵のパターンは昨今のホラーゲームと比較しても豊富な方だったと思うかな。

通常の両手が尖った化け物を筆頭に、床や壁を這い回り飛びかかってくる化け物、倒し方によっては小さい敵をばら撒く化け物、爆発する化け物、高速移動する化け物、不死身の化け物等など、レパートリーはかなり豊富。
少し離れた所でアイザックの様子を伺っている化け物

暗がりから駆け寄って来る化け物は恐ろしい

SFという設定上の無重力空間が多い事もあって、化け物が結構縦横無尽に襲いかかってくるのは、仕様を分かっていて尚テンパる仕上がり。

狭い通路での戦闘も、上下左右に落差を出されると戦いにくさに恐怖度は高まるしね。

種類によっては視点下げないと狙えないのとか揺さぶりを作ってくるデザイン性なのもホラーシューティングとしての構造が素晴らしいと思う。

しかも倒すコツもそれぞれの化け物によって異なるので瞬時に判断しないといけない所も良い感じにプレッシャーがかかってホラー感は更に増してくる。

もちろんやっている時はただただ恐ろしくて仕方ないけど。

弱点もゾンビとかと違って、いわゆる頭を破壊すれば良いって言うわけじゃないのもある種オリジナリティがあって良いんだよね。

ただ、オリジナル準拠にするためにあえて残したんだとは思うけど、敵を倒したあとに胴体部分を再度攻撃しないとアイテムが出ない仕様はちょっと微妙。

オリジナルをプレイした僕は懐かしさを感じたけど、戦闘中の攻撃の余波とかでアイテムが飛んで行っちゃったりもするのでその辺の仕様には微妙に別のアイディアが欲しかった気もする。


4.謎や衝撃的な展開に満ちたストーリー

僕自身はオリジナル版をクリアしているため初見程の衝撃は無かったものの、何箇所か微妙に変化が加えられていて驚きを感じるポイントはあったかな。

改めてプレイしていてもストーリー自体のハラハラドキドキ感は強め。
初見の人だったらストーリー部分もかなり楽しめるとは思う。

全体的に石村を取り巻く状況や化け物の存在に関する事柄等、謎が積まれていくドキドキ感はあるし、それが解き明かされていく面白さや衝撃的な種明かしなんかもあったりする。
仲間の一人であるハモンドがアイザックに語りかけている場面

謎だらけの序盤。彼らは無事脱出できるのか

設定上、ハラハラする展開は勿論多いし、終始どうなっていくんだろう?と前のめりに楽しめるような内容ではあると思うね。

一箇所だけ空気正常化のチャプターは微妙にテンポが良くない気もするけど個人的にはその辺も許容範囲かなーとは思う。

ゲームシステムだけでなく、ストーリー部分の作りもキチンと面白いというのは非常に素晴らしいね。


5.高難易度のやりこみ要素も充実

クリア後にはいくつかのやりこみ要素が追加されるのでそこについても少し触れておく。

ニューゲーム+モードの追加。
アーマーにさらなる強化が増えたり、敵の種類が増えたり、エンディングの追加まであるモード。

アーマーの見た目はクリアした人にとってはちょっとニヤッっと出来る様な内容になっていてこういうファンサービスみたいなものは非常に嬉しく思ったな。

敵の種類に関しては、眼が光っていたりやたら真っ赤だったりする強敵が出る程度。
通常の敵と違ってかなりタフなのでクリア直後くらいの装備だと多少苦戦するかも。

とはいえ、序盤を抜けてしっかり武器のアップグレードをしていればノーマル難易度程度ならそれほど強敵という感じはしなかったかな。

エンディング分岐に関しては各チャプターに1つずつ設置される、とあるアイテムを回収して特定の場所に収める事でエンディングが変化。

特定のチャプターにはこのアイテムは無くて代わりに別のチャプターに1つ多く存在する。

この追加エンディングは個人的には色々と想像が膨らんだりして好きだったけど、2周するほどの内容かと言われると微妙かも。

オリジナルをクリアしたことがある人は見たほうが楽しめるかなーといった感じ。
クリア後に開放されるニューゲームプラスの説明文

恐ろしかった化け物をなぎ倒すのもまた一興

後は、インポッシブルモードという一回死んだら最初からという恐ろしいやりこみ要素もある。
一度のプレイにセーブ回数の制限まであるという超高難易度。

一応、クリア特典にネタ武器的な追加要素があるらしいけど、ここには挑戦していないので詳細は不明。

ホラーゲームとかだとありがちではあるけど、この辺の周回要素や高難易度要素は人によってはかなり楽しめるやりこみ要素だとは思うかな。


6.オリジナル版との違いについて

一応オリジナル版との違いについても書いておく。

僕自身、正直言うとあんまりオリジナル版を覚えていなかったので多少調べた情報も入ってくるけど、結構色んな部分で手が加えられていた様子。

まず主人公のアイザックが喋る。

僕の記憶では寡黙な男のイメージがあったから本作では割と感情豊かだったので違和感が少しあったんだけど、どうやらオリジナル版では一切喋ってなかった模様。

そりゃ違和感あって当然だよな。

じゃあそのことがマイナス要素なのかというと、アイザックが喋っているおかげで細かい空気感やら雰囲気が伝わってくるしストーリーも入ってきやすくなっていた気がするので個人的にはありかなーとは思う。

後、ストーリー理解の面に関しては日本語字幕の存在もかなり大きい。

そもそもオリジナル版の1から3では完全に英語だったので翻訳サイトとかを見ながら必死に物語を把握する必要があったんだけど、その必要もなくなって非常に遊びやすくなっていたね。

更に、これはクリア後に調べて知ったんだけど、当時とは違い続編である2,3が既にあるため、それ準拠でキチンと繋がる様にストーリーの細かい部分も手直しされているらしい。

この辺の要素もストーリーの流れやセリフに微妙に違和感があった所以なんだろうね。

そもそも根本的に色々と設定が練り直されていたんだな。

他にも武器のアップグレードもしやすくなっているらしい。

これは完全に記憶に無かったけど、オリジナル版は強化するときにノード無駄に消費して空白部分を埋める必要があった模様。

この仕様が無くなって、リメイク版ではノード1つで何かしらのステータスはアップグレード出来るようになっている。

よくよく考えれば恐ろしい仕様だったんだなーとか思うな。

他にもサイドクエストや上でも書いたようなエンディングの追加要素もある。

数自体は少ないとは言え、この船で起こっていることの真相を確かめられるサイドクエストの追加は非常に有難かったかな。

ストーリーをただ追いかけるだけじゃなく、色んな要素の追加は面白い。
そのおかげで色んなところを自然と探索するようになるしね。

全体として、オリジナル版の良さは残しつつ、遊びやすさや理解しやすさが単純に増した感じがしてそのあたりの配慮にも非常に満足感があったな。

ファンが望む形をそのままリメイクとして形にしてくれたような丁寧さがあってそれぞれの要素が非常に素晴らしかったね。


7.その他システムやバグに関して

ロードは快適。

というか、そもそも本作には基本的にロード画面が存在せず、死んだ時に多少挟まる程度。
ただ、この時のロードはちょっと長く感じるかも。

いわゆるタイトル画面みたいなものも無くて、メニュー画面からいきなり始まるという無骨さ。

ただ、このメニュー画面からゲーム開始はほぼノータイムなのはストレスが少なくて良かった。

バグは多少ある。

環境によるかもしれないけど、ニューゲーム+と合わせて2週して確定で会話の字幕が残る箇所があった。

セーブ&ロードで直るから大して引っかかるほどの事でもないけど再現性があるっほいバグなのはちょっと残念。

後は、アイテムにも物理演算がかかっていることもあって隙間とかに埋まってしまい、キネシスを使っても拾えなくなることが何回かあった。

この辺は使用上多少しょうがないけど、高難易度で遊べば遊ぶほどアイテム関連のバグはストレスを感じてしまう部分なのかなーとは思う。


ここが良かった!

・ホラーゲームとしての恐怖演出の完成度の高さ

・武器種や敵の種類が多いのも楽しい

・より分かりやすくなったストーリー展開

・オリジナル版と比べても遊びやすくなったそれぞれの仕様変更

ここが気になる!

・ニューゲーム+の追加要素がちょっと微妙

・アイテムが取れない所にハマるのはゲーム性的にも辛い

・日本語訳が多少おかしな所もある


総評

全体的なサバイバルホラーシューティングとしての完成度は非常に高かったように思うね。

恐怖演出の塩梅も、武器種なんかの戦闘部分もストーリー展開も、どれもかなり高水準で最後の最後まで恐ろしくも楽しく遊ぶことが出来た作品だった。

オリジナル版と違って日本語字幕が公式に実装されたりして、ストーリーが入ってきやすかったことも後押ししているんだろうな。

全体的に武器のアップグレードやり易さや、2,3ありきで調整されたストーリー部分やエンディングの追加等、オリジナル版を遊んだプレイヤーにも寄り添ったリメイクで非常に好感が持てたね。

オリジナル版自体は3作目で色々あって続編が作られなくなってしまったけど、Dead Spaceシリーズには色褪せない面白さがあると思うので、このままのクオリティで下手に冒険とかはせず、2,3とリメイクしていって、最終的には新作が出たら良いなーとか思ったりしたかな。

このシリーズの続報に期待だね。

そんな、ホラーゲームとして隙の無い完成度のSFサバイバルシューティング。

気になった方は是非やってみてほしい。


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