[GRANBLUE FANTASY: Relink 感想.評価]スマホゲー外伝とは思えぬ完成度[ゲーム]
GRANBLUE FANTASY Relinkのタイトル画面

[GRANBLUE FANTASY: Relink 感想.評価]スマホゲー外伝とは思えぬ完成度[ゲーム]

どんなゲームか

星の島イスタルシアを目指して旅をする騎空士の面々とそれを束ねる主人公の団長。

その道中、ゼーガ・グランデという空域を訪れる事に。

順調な旅路に思えたが、船を襲ってきた魔物を一掃するために召喚したバハムートが突如暴走してしまう。

騒動の中でグランサイファーから振り落とされてしまった団長とルリアとビィの三人。

一体この空域では何が待ち受けているのか。

といった導入のグランブルーファンタジーのスピンオフ作品。


作品情報

2024年2月1日発売。開発元は大阪Cygames。

対応プラットフォームはPS4、 PS5、PC等

価格は8778円



アビリティを駆使した爽快な戦闘

多岐に渡るキャラクターの育成要素

ゼータ・グランデ空域で繰り広げられるオリジナルストーリー

魅力的な新キャラやお馴染みのキャラクターたち

マルチプレイや更なる高難易度クエストの存在

といった特徴がある。


公式サイトはこちら


プレイ環境と状況

PS5版をプレイ。

メインキャラはオイゲンを使用。 味変にバザラガ、クリア後に究極武器の出たヨダルラーハを少々といった感じ。

元々マルチプレイを友人と遊ぶために始めたので、一通りメインストーリーをソロでクリアし、友人とのマルチプレイにて最高難易度を全てクリア。

全キャラ解放し全員のフェイトストーリーも見て、現在はちょこちょこプロトバハムートで究極武器掘りをしている段階での感想、評価。

僕自身は原作のアプリゲームについては未プレイな上、前提知識も皆無。 一緒に遊んでいた友人は割と長いことやっていた騎空士たち。

といった感じ。


X(旧Twitter)でのプレイ当時の僕の感想。




要素毎の感想と評価

1.個性的なキャラ達が軸の爽快な戦闘

まず本作で面白かったのが個性的かつ魅力的なキャラを使っての爽快かつド派手な戦闘だったね。

キャラ数がそこそこ多いのにも関わらず、全員が全員異なる攻撃方法や戦闘スタイルでキャラ毎に手触りの違う戦闘を楽しめるのがかなり面白かったな。

例えば僕の使っていたオイゲンは完全な遠距離キャラ。

ボタンの長押しで射撃体制に入ることで遠距離攻撃を連打したり、チャージショットやグレネードの投擲等が出来る。

アビリティではデバフ系とビームのような攻撃、徹甲榴弾の雨を降らせたりと中々に多彩。

単純に遠距離攻撃なので攻撃チャンスが多くダメージが出しやすい上、麻痺と毒によるデバフでパーティ全体への貢献度も高いというかなり使い勝手の良いキャラだったね。
ビームの様な技を使いグリフォンを攻撃するオイゲン

全体的に攻撃が派手で動かして楽しいのが最高

あとは使ったところで言うとヨダルラーハはコンボフィニッシュにて幕という固有の要素をチャージし、それを一気に使ってアビリティの一撃を強化するスタイル。

こちらも最大チャージした連撃が爽快だったり、全体に複数回攻撃を無効化するバフをかけられたりとかなり使い勝手が良かった。

他にも、怯みを無効にして連撃を放つキャラだったり、空中コンボが強みのキャラだったり、型を変化させながら戦うキャラだったりと様々。

このキャラ毎に微妙に異なる戦闘スタイルの違いが個人的にはツボだったな。

自分が使っていないキャラも派手な技が多かったりして、見ているだけで楽しいし他のキャラもどんどん使ってみたくなるのはキャラゲーとしては素晴らしい作りだったと思う。

もちろん戦闘以外のキャラクターとしての性格や言動にも魅力は満載。

この辺は原作に詳しくは無いから細かい作りこみは分からないけど、個人的にはガンダゴウザのネタキャラ感とか好きだったな。

ちょっと病んでるナルメアとか女騎士まっしぐらなカタリナとか、悲しい過去を持つちょっと陰よりなバザラガと前向きなゼタの掛け合いとかも凄く良かった。

メインで使っていたオイゲンも渋カッコイイおじさんキャラが最高だった。 時々酔って普段のカッコ良さとは違った一面を見せてくれる感じも良かったしね。

あとは全体的に戦闘中の掛け合いの多さも良い。

ボイスの多さというかリンク技を繋げていく時にどのキャラに対してもお互いに掛け声をかける感じとかも丁寧に作られている感じがして良かったし、要所要所でバンバンキャラ毎の会話が発生するのは遊んでいて楽しかったな。

この辺は原作を知らなかったので僕自身は細かいところまでは分からなかったけど、知っている人からするとかなり細かいネタも拾っていたりして原作ファンとしてはかなり嬉しい再現度だったらしい。

ぐらぶるっ!っていうスピンオフギャグ漫画の要素とかも拾ってきていたらしい。

製作者サイドのキャラ愛が伝わってくる感じも良いよね。

他にも戦闘キャラじゃないけどシェロのダジャレばっかり言う感じとかも結構好きだったな。

この辺のプレイアブルなキャラの攻撃の派手さや爽快さも楽しいけど、敵ボスなんかも大技がド派手でかっこよかったりする。

個人的にはエクスカリオン戦は全体の演出含めテンション上がったな。

周回したいボスでは無いけど。
砂漠にて巨大なロボットの様な星晶獣エクスカリオンに挑むオイゲン

サイズ感とド派手な攻撃でボス戦には大興奮

他にも星晶獣系はどれも派手だし、アヴィア三将戦も個々の演出や戦闘での掛け合い奥義なんかが熱かった。

全体的に性格や戦闘スタイルを含めキャラ個性が立っていたし、敵味方共に戦闘が派手で動かしていて楽しさもあるという素晴らしい作りになっていたね。


2.多岐に渡る育成要素でやり込みも豊富

全体的にキャラの育成要素が豊富なのも強くなっていくのが実感出来て凄く楽しかったな。

単純なレベルの上昇や武器の強化、MSPと呼ばれるポイントを振ってのスキルの解放や能力の上昇はもちろん、ジーンと呼ばれる装備に付けられるアイテムによるスキル付加での強化、特定の武器種の限界突破要素、ランダムで付くステータスアップが変わるキャラの限界突破、武器を強化する事で開放される能力上昇系のスキル、武器に付ける加護の種類、などなど育成要素は多岐に渡る。
オイゲンのキャラクター強化を行っている場面

どんどん強くなるから育成が楽しくて仕方ない

特にジーンは何を付けるかで個性が出てくるのでどうするか悩むのが楽しかったな。

僕の使っていたオイゲンはチャージショットが面白そうだったので、チャージ短縮系やチャージ強化などは付けていた。

最終的にはキャラ専用ジーンを使っての通常攻撃連打タイプにしてみたけど、色々とビルドを考えるのは楽しい。

とはいえ、流石にエンドコンテンツ辺りの難易度になるとジーンのダメージ限界突破をフルで積むのが必須になってくるのでこの辺まで到達すると若干幅がなくなりがちだけど、序盤から中盤くらいまでは色々考えるのが本当に楽しかったな。
装備しているジーンの詳細を確認している場面

良いスキルの付いたジーンを掘るのも醍醐味

中でもキャラ専用ジーンは個性がグンと伸びるものが多く、ビルドや方向性を模索するのは結構面白い。

という感じに要素が多すぎるのでざっくりと書いただけでも様々な育成要素が複合的に混ざりあってキャラの戦力が上がっていくので常に高いモチベーションで遊べたのは凄く楽しかったね。


3.物語は王道かつツボを押さえた内容

メインストーリーの展開はかなり王道。

新しく訪れた空域での様々な人との出会い、そしてヒロインのルリアの謎の不調、新たな敵の登場。

その敵にさらわれるルリア。 圧倒的な敵の戦力に一度は敗北するが徐々に成長していく団長たち。

みたいに展開はかなり王道。
ルリアを連れ去るイドと不穏な言葉を呟くリリス

リリスの邪悪さも個人的には結構好きだったな

ただし、王道だからつまらないという事は一切無く、こういう王道展開は熱いよなーってプレイヤーが思うようなツボをかなり的確に抑えている上にテンポも凄く良い。

原作を全く知らなくてキャラの詳細とかもわからない、ただでさえマルチを遊ぶためだけに始めた作品だったにも関わらず、気が付いたら前のめりでメインストーリーも楽しんでいた自分がいたな。

上でも少し触れたけどボス戦の演出とかも一つ一つ熱いし。 そういうところも総合して凄く楽しめた。

物語としてもエピローグまでを含めてきちんと完結させていて、原作の邪魔にはならない独立した話として仕上げているところも良かったし。

あと本作のオリジナルキャラクターは全員魅力的で良い味を出してたなー。

便利屋ローランも良いキャラだったし。

なによりアヴィア三将のイド、ガランツァ、マギラフリラはめちゃくちゃ良いキャラしていたな。

筋肉バカなガランツァとお嬢様キャラなのに多彩な武器の使い手なマギラフリラはメッチャ好きだった。

この二人のボス戦での掛け合いメッチャ良かったな。

特にマギラフリラは人気出そう。
ここを通す訳には行かないと団長たちに言い放つマギラフリラ

言動も大技の空気感も稀に見る良キャラだった

全体的に物語のテンポ感、ツボをしっかりと抑えた熱い展開の数々で想像していたよりも遥かに楽しめて原作が一体どういう物語の展開なのかっていう部分まで気になってきてしまった程だったね。


4.キャラ毎の過去と現在が描かれる要素

キャラ関連ではメインストーリー以外にフェイトエピソードというものが存在。

ここでは短めかつテンポ良く、それぞれのキャラの過去とキャラの個性や性格を踏まえたこの空域でのちょっとした出来事が描かれる。

原作をやったことがなく事前知識が皆無だった僕でもこれをやることで登場人物のバックボーンやなんとなくの関係性、考え方や性格、こういったものが簡潔に把握出来る仕様になっていたのは非常に有難かったな。

個人的にはガンダゴウザのネタ感満載のエピソード、ゼタのおねショタ感のあるエピソード、ヨダルラーハの釣神の話は結構好きだったな。

少し切ないフェリの話なんかも良かった。
ガンダゴウザのフェイトエピソードにて異様なガンダゴウザの言動について敵視点で語られている一幕

脳筋系ネタキャラってメッチャ好きなんだよね

ゼタのフェイトエピソードにて幼い子供に翻弄されるゼタの一幕

徐々に子供に翻弄されるゼタの空気感良かった

この辺もメインストーリー同様にキャラの個性やツボをしっかりと抑えた作りになっていて、新規の人でもしっかりと楽しめる様な作りになっていたのは素晴らしかったね。


5.歯応え満載のクエストとマルチプレイ

今回はマルチプレイを軸に遊び始めたという事もあったのでその辺りの遊び心地についても触れておく。

まず、高難易度に挑戦するためにはストーリークリアは必須。

多彩な難易度が存在し、合わせて敵もどんどん強くなるし、クエストオリジナルのボス敵も多数登場。

特に最高難易度であるProudは本編では全く見た事ない強敵が沢山出てきて初見で遊んだ際にはかなり盛り上がったな。

特にロボットみたいな奴とドラゴン系はやばかった。 もちろん本編にでてきたあの2人組の強化版も出てきて猛威を振るう。

こちらも本編でのボス戦同様多彩な攻撃をしてくる。 場合によってはMMO的なDPSチェックみたいなこともある。

この高難易度を遊ぶことでキャラを更に強化し、エンドコンテンツへと挑めるようになっていく。

このクエスト全体のボリュームがかなりしっかりと作られていて、友人たちとわちゃわちゃ遊びながら自分のキャラを強化していくという流れが往年の狩りゲーを彷彿とさせる仕上がりで物凄く面白かったな。
クエストでのみ登場するタイユタールMK-Ⅱと闘うオイゲンたち

本編未登場の強敵が出てきて終始盛り上がった

ただ、あくまで個人的な感想レベルだけど全体的にドロップは渋い。

特に部位破壊系は手間の割に確定じゃないのと最終的にかなり多くの素材数が必要なのが大分辛い。

別キャラ育成したくても1キャラを完成させるだけで時間がかかりすぎるのはちょっとバランスとしては微妙だとは正直思っちゃったかな。

せっかく魅力的なキャラが多く色々と使ってみたくなるだけにここのバランスはもう少し調整が欲しかった気はしないでもない。

同様に究極武器も大分ドロップが渋い。

現状最後のやり込み部分だから仕方ないところもあるけどこの辺はもう少しだけ緩くても良かったとは思う。

ちなみにマルチプレイの際には二つある拠点のどちらでも自由に行き来することが出来るし、サブクエストの受注も報告も出来るという有難い仕様。

こういう所は凄く遊び易かったな。


6.その他システムやバグに関して

ロードはかなり早い。

マルチだとクエスト開始時の演出等で多少長く感じるけどソロでのストーリープレイ時はロード中のトピックは読めないほどに早い。

5秒以内には殆ど終わっていた印象。

逆にメインストーリー上でのロードがメチャクチャ快適だっただけに何度も繰り返し遊ぶマルチプレイでのクエストがボスの登場、撃破演出がそれぞれ微妙に長いのが気になってしまったな。

この辺は飛ばせるようにするか、初回以外はショートバージョンを流すようにして欲しかった気はする。

バグに関しては僕自身が遭遇したのはメインストーリー中に特定のボス戦で変な所にロックオンが固定され異様に戦い辛くなるという場面があった程度。

それ以外は特に問題なく安定していた様には思う。

あとはマルチプレイ中に環境による影響の可能性もあるけど時々クエスト開始の通信中に止まって部屋を立て直す必要があった位だったかな。


ここが良かった!

・個性的で魅力的なキャラが多い

・爽快な戦闘と多彩な育成要素

・王道な物語とド派手なボス戦

・ロードが早い


ここが気になる!

・ドロップや強化関連の渋さ

・周回するには諸々の演出が長い

・複数キャラ育てるのが大変すぎる


総評

全体的にキャラ毎の戦闘スタイルや個性の魅力、戦闘の派手さや爽快さ、メインストーリーの熱い演出と王道展開、要所要所でしっかりと盛り上がるマルチの難易度などなど、どこに焦点を当てても非常に完成度が高く遊ぶのが凄く楽しい作品だったな。

それだけにもう少しドロップや強化は緩くして色んなキャラを楽しめる調整にしても良かったんじゃないかなーとは正直思う。

あと、今作オリジナルのキャラはもっとプレイアブルキャラクターにしても良かったと思う程に魅力的だった。

敵方はともかく、味方サイドの何人かは絶対プレイアブルになるだろうなーとか思っていただけにここは少し残念。

後々追加されそうな気もするけども。

僕自身は原作の知識が皆無で原作好きの友人に誘われてマルチプレイを遊ぶためだけに始めた作品だったけどメインストーリーを含めこんなにも完成度が高く楽しめるとは嬉しい誤算だったね。

既に開発側からアナウンスがあったように3月上旬にはルシファーと呼ばれる強敵のエンドコンテンツの追加も決定しているし、ゲーム性的に今後も色々追加が期待出来そうだし続編や追加コンテンツが凄く楽しみな作品の1つだな。

そんな、人気スマホゲームの外伝とは思えない完成度の高い狩りゲー。

気になった方はぜひやってみて欲しい。



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