Outpost Infinity Siegeのタイトル画面
[Outpost: Infinity Siege 感想.評価]1粒で何度も楽しい様々な要素を内包したSF[ゲーム]

[Outpost: Infinity Siege 感想.評価]1粒で何度も楽しい様々な要素を内包したSF[ゲーム]

記事内の作品おすすめポイント要約

  • RTS、タワーディフェンス、FPSなど様々なゲーム要素がてんこ盛りの面白さ

  • 人類の存続をかけたSF世界観の物語にも惹き込まれる

  • シージモードなどのクリア後のやり込み要素も満載

こんな人におすすめ!

  • 一つのゲーム作品で色々なゲームジャンルを堪能したい人

  • 防御と攻撃を兼ね備えた拠点造りなどをするのが好きな人

  • タワーディフェンス要素だけでなくFPSなアクションも楽しみたい人

どんなゲームか

とある惑星にてスターフォール作戦と呼ばれる任務に従事していた地球連合軍。

そんなある日、新兵である主人公フェーの訓練中、AETOSを名乗る組織の攻勢によってこの地域の地球連合軍のアウトポストは壊滅的な打撃を受けてしまう。

その事件から5年後。

命からがら脱出したフェーたちは荒野に新たな拠点フェニックスを設立し反撃の機会をうかがっていた。

新米兵士だったフェーも今やアウトポスト11の司令官にまで成長。

そんな中、再びAETOSの魔の手が忍び寄る。
果たしてフェーたちはこの困難を乗り越える事が出来るのか。

といった導入のRTSタワーディフェンスクラフトサバイバルFPS。

作品情報

2024年3月27日発売。開発元はTeam Ranger。

対応プラットフォームはPC等。

価格は2800円

XENアタッチメントや装備品で様々なアクションが可能になるFPS要素

アウトポストと呼ばれる拠点を強化して戦うRTSタワーディフェンスなシステム

様々なエリアを探索して素材を回収し帰還するサバイバルなゲーム性

オペレーターと呼ばれる仲間を募集し配置することで様々な点で有利になるシステム

強敵AETOSとの因縁を描く緊張感あるSFストーリー

ストーリモード以外のシージモードなどのやり込み要素

最大四人までのマルチプレイにも対応

[追記]
2024年7月30日に新モードReturn to Dawn Baseが実装。
ランダムなオペレーターやバフデバフを考慮してウェーブを生存するローグライトっぽいゲーム性のモードでその他にもXENを使用するタレット等のOutpost用武装なども追加された。


といった特徴がある。


Steamのストアページはこちら

プレイ環境と状況

Steam版にて友人たちとマルチプレイ。

僕自身はPS5コントローラーとキーボードを併用してのプレイ。

一通りメインストーリーをクリアした段階での感想、評価。

ちなみに製品版からのプレイのため、過去のゲーム性等についての知識は皆無。


X(旧Twitter)でのプレイ当時の僕の感想。




要素毎の感想と評価

1.要素てんこ盛りのゲームシステム

本作最大の魅力は様々なゲーム要素が一度に味わえる所だったな。

まずはXENと呼ばれる銃に付けるアタッチメントによる自キャラの攻撃強化要素が楽しいFPS部分。

端的に言えば弾丸の種類を決め、追加するXENによって性能や挙動を追加する、みたいな感じ。

例えば、連射タイプの弾丸に更に別枠の追加ダメージを載せるみたいな事やチャージレーザータイプの弾丸に一撃火力を載せまくったり、みたいなことが出来る。

他にも面白い挙動の弾丸でいうと、ブラックホールのようなものを発生させたり、地雷のようなものを設置したり、ゆっくり直進するエレメンタル属性のオーブのようなものを放ったりと中々に多種多様。

意外と奥が深いし色々と組み合わせを考えるのが楽しい。

防具にも個々にスキルが付いていて、グラップリングしたり、二段ジャンプが追加されたり、一定時間周囲のアイテムを自動収集できるようになったりと、こちらもより良い物を拾う事で探索を有利に進める事が出来る。
電撃属性のミサイルを連続で敵に放ち攻撃するプレイヤー

白兵戦の段階で装備によっては爽快で楽しい

こういった具合にキャラを強化しながら様々なエリアに赴き素材を回収し持ち帰るサバイバル要素が一応本作のメインのゲーム性。

エリア毎に微妙にロケーションの異なる廃墟を探索し装備や素材を持ち帰る。

ロケーション自体は割と狭い場所が多く、特に探索序盤のエリアは特に行動範囲が限られている。

探索の日数が後半の場所になると多少広くはなるけど、それでもそこまで目新しさのある場所は少なかった気がする。

廃校とか病院とか研究施設とか割と似たり寄ったり。
中には謎の玉でバスケをしたりするような場所もあるけど。

この辺りはもう少し探索する楽しさが欲しかった気はする。
一面の雪景色の中佇む廃墟を探索しようと近づくプレイヤー

様々なロケーションの廃墟から素材を集める

そんな感じに個人の火力を伸ばしつつ探索をこなしていくと、最後の回収日と呼ばれる日には自分一人では捌ききれないほどの大量の敵が登場しここでのゲーム性もガラっと一変する。

この回収日は道中の探索の度合に影響し敵の数や出現する敵の種類等が変化。

最大まで脅威レベルを上げると最終的にとんでもない巨大なロボットが拠点へと攻め込んでくる事になる。

そんな敵の群れと強敵に対処するためにはアウトポストと呼ばれる自拠点をクラフト、強化して押し寄せる敵と戦うRTSっぽいタワーディフェンス要素も重要になってくるのが中々に面白い。
大量の敵にアウトポスト内に侵入されるも必死に応戦するプレイヤー

少しの油断で一気に敵が流れ込んで混沌とする

基本としては敵が四方から攻めてくるのである程度満遍なく砲塔を設置したりする必要がある。

その砲塔の効果を最大限活かすために配置や高さを工夫する必要があるし、壁や床の位置にも気を配る必要がある。

弾丸も基本的にはプレイヤーが補充しなければいけないので慌ただしい。

もちろん後半になれば弾丸の自動補充の機能やらより上位の高火力砲塔、敵を一網打尽にするミサイルサイロやプレイヤー自身が乗り込んだり自動攻撃を設定可能なロボットまで配置出来るようになる。
アウトポスト編集にて様々な兵器を搭載させ防衛能力を高めている場面

巨砲やら小型砲塔積みまくったりはロマンある

拠点自体だけでなく、指令モードと呼ばれる兵器設置視点で拠点から一定範囲にも防衛用の装置を置く事が出来たりとこの辺の自由度も高いのは面白い。
回収日にて敵からの攻撃を防ぐために指令モードで様々な防衛機構を設置している場面

指令モードはグッとゲーム性が変わって面白い

ちなみに基本的にアウトポストはコア出力を上げるのが強くなる秘訣。

ここの数値で拠点自体の火力が増加するし、拠点の影響範囲が増大する事によってプレイヤーの移動速度やら資源の回収部分にも好影響を及ぼすため、ある程度は盛っておきたい数値。

こんな感じに自キャラとアウトポストを強化し、探索を行い、持って帰ってきた素材で更に強化、再び探索。
というサイクルで徐々に全体が強く育っていく感じが凄く面白かったな。

この辺りのFPSであり、サバイバルクラフトであり、RTSなタワーディフェンスであるといった様々な要素が複合されたゲーム性は他ではあまり見たことが無くて個人的には斬新に感じられて楽しかった。

ただ、それぞれの要素自体のバランスが若干大味ではあるので気になる人もいそうではあるかな。

2.キャラガチャ要素のあるオペレーター

個人的に地味に重要度が高く面白い要素だと思っているのがこのオペレーター要素。

本拠点内にてオペレーター募集という要素が開放されると募集ビーコンというアイテムを使ってガチャ的に主人公のフェー以外のオペレーターを呼び出すことが出来る。

呼び出したオペレーターは当然操作キャラとしても使えるし、大体のキャラがフェーよりも強く育つという点は結構面白い。

一応フェーにも探索中に死んでも永続的に失われる事はないという最大のメリットはあるものの終盤はどうしても伸び悩みがち。

オペレーターの能力自体もガチャ要素強めでオペレーターのアクティブスキル、パッシブスキルなどは全てランダム。

同じスキルであっても強化部分のスキルの付き方が違ったりしていて面白い。
オペレーター管理にてそれぞれのキャラのアビリティを確認している場面

ガチャ的に付くスキルがランダムなのは楽しい

例えばミサイル攻撃というスキル1つ取っても、電撃属性が乗るパターンもあれば氷属性が乗るパターンもある。

裏を返せば何も乗らないパターンもあってある意味でオペレーターの才能に任せた結構な運要素が絡んでくる。

個人的にはミサイル系の隊員はスキルの乗り方によってはとんでもない強さだったと思う。

特に電撃ミサイル、自動追尾、敵撃破でクールタイム縮む、この辺りが付いている隊員は個人の戦力としては最強クラスだった。

高難易度の回収日の戦闘であっても1つ方角くらいは余裕でカバー出来る火力。

逆に近接特化の隊員とドローン召喚の隊員はあまり使いどころが分からなかったな。

特にドローンはマルチプレイだと同期ズレの影響なのか攻撃があまりヒットしている感じが無くて微妙。

他にも呼び出したオペレーターは本拠地の設備に配置してそれぞれの性能を上げることも可能。

こちらもオペレーターによっては配属時にバフがかかる隊員もいて、そういう方向でもより高性能なオペレーターをガチャりまくるという楽しみ方も出来るのが本作の面白い要素の1つ。

とはいえ、こちらも現状では多少大味な仕上がりになっていてオペレーターの兵科自体もあまり多くは無く、付くスキルパターンも少な目。

この辺は個人的に幅が増えたら面白そうな要素の1つだと思ったので今後のアップデートで兵科の増加や利便性の向上なんかは期待したいね。

3.主人公たちの因縁を描くSFストーリー

こういったゲームシステム重視の作品としては珍しく、物語としても想像以上にしっかりと入り組んだ内容の物が用意されていてこちらも予想以上に楽しめたね。

オープニングの段階では一介の新兵に過ぎなかった主人公フェー、彼共に一度は大敗した組織の成長と逆転劇が描かれるのは中々に熱い展開だったと思う。

しかもただ敵対勢力と戦う展開だけでなく、自分たちの所属する組織の闇の部分なんかも明かされたりしてこちらもゲーム性同様に要素が盛り沢山だったりする。
冒頭での大敗から5年後、新たに建設されたフェニックスという拠点について語られているムービーシーン

大敗からの復興経て地球連合軍の反撃が始まる

相棒ポジションのAI、ジュリエットも見た目が可愛らしいし、AIが徐々に自我を確立していく感じも個人的にはツボだったな。
自らの名前に関するジョークを主人公フェーにしているジュリエット

ジュリエットはユーモラスでお茶目な存在

一応、本作だけでも1つの物語としては完結しているけど、まだまだ伏線や謎もいくつか回収されずに残っているのでその辺は今後に少し期待。

ストーリー内容とは少し違うけど、ストーリー関連で唯一の不満点は基本的な進行度自体はマルチでも進んでいくけど一部ミッションに関してはソロでやらないといけない所。

マルチプレイメインだと強化したアウトポストの使いどころがここしか無いから複雑な心境ではあるけど、かといってこの為だけに結構時間のかかるアウトポスト強化をする必要があるのもそれはそれで面倒という絶妙なアンバランスさが気にはなる。

この辺りにも今後のアップデートなり、続編なりで良い落としどころを見つけて欲しいとは思っちゃったかな。

4.ひたすら拠点を守るシージモード

ストーリーや探索以外の要素として用意されているのがこのシージモード。

ゲーム性としてはいわゆるタワーディフェンスと言った感じで敵がWave形式で迫り来るのをひたすら防衛し続ける。
というもの。
大量の敵が永遠に攻め続けてくるシージモードでの戦闘の様子

シージモードはかなりやり込み色強めだったな

難易度としては現状、多重包囲と四面楚歌の二つで、1つのWaveが終る毎に最寄りの防衛拠点からアイテムが放出される。

本編ストーリーの進行上でも数回は遊ぶことになるため、どちらの難易度も軽く遊んでみた感覚としては、多重包囲はぬる過ぎる上報酬が微妙、四面楚歌は難しすぎるといった感じ。

アイテム集めのためにやるのは微妙なのかなーといった印象で腕試しとしての側面が強そう。
もしかしたら物凄いWave数まで生き残れば大量報酬がもらえるのかもしれないけど。

現状ではその時間や手間を探索に回した方が良い気はした。
ただ、一応いくつかのWaveおきに途中開始出来る地点が開放されはするので最終的なやり込み要素として挑んでみるのもいいのかもしれないね。

5.マルチプレイに関して

今回は終始マルチプレイで遊んでいたのでその辺りについても軽く触れておく。

最大四人までのマルチプレイに対応しており、一度の探索毎にホストが部屋を立て、そこに入ってから現地に向かうという形式。

細かい行先もホストのみが選ぶためその間は小さ目の拠点内で特に何も出来ないのは割とネック。

せめてバックの中身くらいは弄らせてくれても良かったんじゃないかとは思う。

基本的にはマルチプレイ中の戦闘は問題なく遊べるクオリティではあるけど若干の同期ズレは気になる。

特定の高速移動するタイプの敵は瞬間移動してきてりするし。
特に張り付いてくる蜘蛛型ロボットは毎回いきなり画面全体にドアップになるのでびっくりする。

上でも少し触れたけど、自キャラが召喚するタイプのガーディアンタレットの攻撃も同期ズレの影響なのか明らかにダメージが出ていない時間があるのも何とも言えない感じ。

それと探索中に復帰はすぐ出来るけど割とエラーを吐いたりして落ちる事もあるのは難点。

あと個人的に最大の不満要素としてはマルチプレイで使用される拠点のアウトポストがホストのみな所。

ゲーム性を考えたらしかない仕様なのは全然分かるんだけど、それでも頑張って素材集めてアウトポストを作り上げてもマルチプレイで友人と遊ぶ程度だと使い道が少なすぎるのはどうしても気になる。

せいぜい何度か強制的にやることになるメインストーリーのソロ出撃くらいしか使い道がない。
そのためだけにアウトポストを組み直すのも微妙に手間が勝ちすぎる気もするし。

醍醐味のアウトポスト要素が固定のメンバーでのマルチプレイだとあんまり意味をなさないのはもう少し何らかの調整や工夫が欲しかった気は正直してしまったかな。

メインの回収拠点としては使えなかったとしても回収日に周辺の防衛用に設置出来るとか。

ここだけは多彩なゲーム性の中で唯一引っかかった部分だったかな。

6.その他システムやバグに関して

マルチプレイで遊んでいたという事もあってかロードは割と長め。

一つ一つはそこそこの長さではあるものの、あまり広くは無いエリアを細々移動しての探索になり、ロード回数自体が増えるためどうしても気になる。

ただし、何故か探索地点を選ぶ拠点への復帰は爆速。
このロード速度が全体に適用されていたならもう少し遊び易かった気はする。

一応PS5のコントローラーを併用して遊んでいたのでそのことについても軽く触れておく。
基本的に公式対応は現状ではされておらず、Steamサイドの設定で変更する必要がある。

そこを経由すればある程度キー設定が用意されているので多少遊べるようにはなるけど、指令モードの存在を考えるとあまり実用的ではない。

それでも白兵戦での戦闘レベルならマイクのミュートボタンあたりまで駆使すれば十分遊べる程度にはなる。
背面バドルまで使えるならもう少し快適性を上げられる気もするけど、この辺はコントローラーの構造上の限界を感じたな。

キーボードに慣れている人は普通にそっちを使うのがオススメ。

バグに関してはまあまあある。

上でも少し触れたエラー落ち関連、マルチプレイ時の同期ズレ等の動作の不安定さ、あとは単純にストーリーが進行不能になったり、アイテムが埋まったりと様々。

一番辛かったのは拠点で装備を編集した後、マルチプレイで合流した際に何故かその変更が反映されていなかった事。

これのせいで無駄に再出撃したり、装備が整わないまま探索したりする羽目になった。

ゲーム性自体は面白いし、マルチプレイの空気感も悪くないだけにこの辺のバグが遊び易さを阻害しているのは少し残念だったかな。

ここが良かった!

・複数のゲーム性が同時に楽しめる面白さ

・アウトポスト拠点を組み上げていくのは楽しい

・回収日の敵のワラワラ感、緊張感が面白い

ここが気になる!

・マルチプレイ等の細かい挙動の不安定さは気になる

・所々ソロプレイしなければならないミッションの存在はネック

・マルチプレイだとホスト以外のアウトポストが意味をなしていない

総評

個人レベルでの白兵戦、その戦力を活かしての探索サバイバルな要素、そして回収日でのアウトポスト拠点を活かした凄まじい物量のぶつかり合いのRTS的タワーディフェンス要素。

様々なゲーム性が一度に楽しめる作風は他ではあんまり見た事がなく斬新な面白さがあったな。

しかもこういうゲームにしては珍しく、ストーリー部分も興味深く引き込まれるような内容だったのもかなり良かった。

ただ、若干システム面のバランスや調整がイマイチに感じる部分もあってこの辺は少し勿体ないなーとは思ってしまったかな。

とはいえ、発売後も細かく利便性のアップデートは行っているようなのでこの辺りは今後の調整に期待したいね。

物語としてはまだ色んな謎や伏線も残っているし、シリーズの今後にも期待。

そんな、1粒で無数に美味しい様々なゲーム性の混ざりあったSF作品。

気になった方はぜひやってみて欲しい。

著者プロフィール

gemaikiのアイコン gemaiki

ゲーム・漫画の感想やレビューブログの運営4年目。
プレイヤー目線での素直な感想を心がけながら更新中。

RTSやシミュレーション系のゲームも大好き。
トロピコシリーズ、Mount & Bladeシリーズ、ピクミンシリーズやオウガバトルシリーズなんかには特に時間を吸い取られた思い出。
最近だとMount & Blade2、ツーポイントミュージアム、ダンジョンズ4などが面白かった。

ネタバレは極力避け、購入に悩んでいる方の背中を押し、出来るだけ初見の楽しみは奪わないレビューを心がけています。

直近に累計10万PVを超えました。感謝!

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